- 分布
- 秋田県、山形県、富山県、若狭湾から九州北西岸までの日本海・東シナ海沿岸、青森県から薩摩半島までの太平洋沿岸、伊豆諸島、東シナ海大陸棚縁辺域に分布。
- 大きさ
- 最大で60cmになる。
- 釣期
- 周年釣れるが、冬場によく釣れる傾向がある。
- 棲んでいる場所
- 水深130~980m(通常150~200m)の砂泥底に棲む。
- 生活史
- 産卵期は冬で従来は卵胎生とされていたが、2014年に飼育下でゼラチン質に包まれた卵塊の産出が確認され、これまでの定説が覆された。孵化後40日以上の浮遊生活期をもち、着底後は甲殻類、多毛類、小型のイカ類や魚類を捕食する。25cm以上に達するまでに10年以上かかると考えられ、大型のものほど魚食性が強まる。
- 特徴
- 胸ビレ上半部の後縁と尾ビレ後縁は浅く湾入し、側線の上下に暗色線がなく、鰓蓋には不明瞭な大暗色斑があり、体側には不明瞭な赤いまだら模様がある。また口内が黒いことからノドグロとも呼ばれる。
- 主な釣り方
- 沖釣り専門のターゲットで、片テンビンの吹き流し仕掛けとドウヅキ仕掛けのどちらでもねらえる。平坦なポイントでは吹き流し、起伏が激しいポイントではドウヅキと使い分けるとよく、いずれもハリ数は3~5本で海底スレスレを流すのがコツ。エサはイカタンやサバなどの身エサ。
- 美味しい食べ方
- カサゴ類はいずれも高級魚だが、本種の市場価値も高い。旬は冬場で、白身にはまんべんなく脂が乗る。刺身(霜皮造り。焼霜造り)、焼き物、煮物、揚げ物、鍋物などどのような料理にしても旨い。
※この図鑑は、釣り人のために作られています。
そのため魚の名称は標準和名ではなく、釣りの人の間で呼ばれている通称名が使われているものもあります。