アカイサキ
分類
ウナギ目ウツボ科ウツボ属
学名
Gymnothorax kidako
別名
ナダ、ナマダ、キダコ、ジャウナギ
  • 特 徴
分布
島根県から九州南岸までの日本海・東シナ海沿岸、岩手県(稀)、茨城県、千葉県館山から屋久島までの太平洋沿岸、瀬戸内海、伊豆・小笠原諸島、琉球列島に分布。
大きさ
最大で90cmになる。
釣期
ねらって釣ることはないが、5~11月によく釣れる。
棲んでいる場所
沿岸の岩礁域に棲む。
生活史
産卵期は8月を中心とした夏で、夜間に雌雄がペアになって複数回産卵し、1産卵期に合計数万個の卵を産む。孵化後は透明で扁平なレプトセファルス幼生となり、沿岸で変態して稚ウツボとなる。しかし、20cm未満の小型個体を見かけることはほとんどなく、人目につかない岩棚の奥などでひっそりと暮らしていると考えられている。獰猛な夜行性で、大型の甲殻類、タコ類や魚類を襲って食べる。
特徴
吻は長く、口は大きく裂けて鋭い歯が並ぶ。体側の地色は黄褐色で、その上に不規則な濃褐色の斑紋がある。臀ビレの縁辺部は白い。
主な釣り方
イシダイやモロコをねらった磯の大物釣りの定番外道。仕掛けに絡まるうえに噛みつく嫌われ者だが、その味を知る釣り人は大切に持ち帰る。専門にねらうのならば、頑丈なブッコミ仕掛けがよい。
美味しい食べ方
ウツボ類の中では最も美味で、南房総、伊豆・紀伊半島、高知、五島列島や天草などの各地に名物料理がある。小骨が多くて捌くのは難しいが、脂がたっぷり乗った白身は大変に美味しく、薄切りにした刺身、煮付け、煮こごり、フライのほか干物にもされる。
※この図鑑は、釣り人のために作られています。
そのため魚の名称は標準和名ではなく、釣りの人の間で呼ばれている通称名が使われているものもあります。
  • 特 徴