シロザケ
分類
サケ目サケ科サケ属
学名
Oncorhynchus keta
別名
一般的に「サケ」と呼ばれているのが本種。アキアジ、トキシラズ、ブナなど
分布
北海道、東北、北陸地方に多く、日本海側では九州北部、太平洋側では利根川が南限。ただし人工ふ化放流の普及により、東京都などでも確認されている。
大きさ
最大で約70cm。
釣期
河川でのサケ釣りは禁止の場所が多いが、近年は「サケ有効利用調査」の一環として、区域と期間を限定して許可されているところもある。
北海道では8月ごろ、本州ではおもに10月以降に開始される。
棲んでいる場所
河川の中~下流域、および海。
生活史
サケは川底から湧き水のある場所に産卵する習性を持つ。稚魚は3~4月ごろに海に降り、オホーツク海を経由して北西太平洋に向かう。非常に長い距離を回遊することで知られ、4年ほどを海で過ごしたあと、生まれた川に戻ってくる。
特徴
海で生活している時期は体が銀白色に輝く。産卵が近づくと皮が厚くなって全体的に黒ずみ、やがて赤や緑色などのまだら模様が生じる。特にオスの変化が顕著で、上アゴが伸びて「鼻曲がり」となり、背中が張り出す。
主な釣り方
川に入ってからはエサをとらないため、赤く染めたイカやサンマの切り身などでサケを刺激して反応させる。ルアーやフライフィッシングも有効。
また、北海道では海岸からウキルアーを使った釣りも人気。
ただし、河口付近など禁漁区、禁漁期間を厳守すること。
美味しい食べ方
寄生虫の恐れがあるため生食は避けたい。凍らせてから刺身にするルイベや塩焼き、ちゃんちゃん焼き、ムニエルなど。
※この図鑑は、釣り人のために作られています。
そのため魚の名称は標準和名ではなく、釣りの人の間で呼ばれている通称名が使われているものもあります。