シリヤケイカ
分類
コウイカ目コウイカ科シリヤケイカ属
学名
Sepiella japonica
別名
ゴマイカ、マイカ、シリクサリ
分布
青森県から九州南岸までの沿岸域、瀬戸内海、東シナ海大陸棚域に分布。
大きさ
最大で胴長25cmになる。
釣期
周年釣れるが、5~11月が最盛期。
棲んでいる場所
通常は水深10~100mの砂泥底の底層に棲み、産卵期には水深20m以浅に移動する。
生活史
産卵期は4~5月で、内湾の浅場に雌雄が集まって交接した後、雌が単独で産卵する。卵は長径11mm、短径8mmの先が尖った卵形でコウイカよりも小さく、海藻などに1粒ずつ産み付け墨を注入して黒く着色させてカムフラージュする。孵化後の稚イカは浅場で成長し、水温の低下とともに深場に移動する。春になると抱卵して再び浅場に現れ、産卵を終えると死亡する。甲殻類、軟体類や小型の魚類を捕食する。
特徴
コウイカ類は互いによく似るが、コウイカやカミナリイカにみられる甲の先端部の針状の突起がない。生時は黒褐色の胴の背面に多数の小白点が散る特徴的な体色から区別は容易である。胴の全周にわたる鰭の基部に白い線が走る。胴の腹面後端近くに尾腺が開口しており、そこから茶褐色の粘液を分泌し、胴の先端に焼けたような色がつくことからその名がついた。
主な釣り方
東京湾や大阪湾では数年おきに大発生し、好調な年には岸壁や海釣り公園に多くの釣り人が押し寄せる。陸からはエギングやコウイカ用スッテをセットしたドウヅキ仕掛けでねらう。そのような年には沖釣りで専門にねらう乗合船が出ることがあり、アオリイカと同様のエギを使った中オモリ式のシャクリ釣りでねらう。
美味しい食べ方
旬は秋で、肉厚の身はコウイカに似るが甘みや旨みはやや少ないとされる。刺身と天ぷらはとても美味しく、軽く湯引きをすると甘みが増す。
※この図鑑は、釣り人のために作られています。
そのため魚の名称は標準和名ではなく、釣りの人の間で呼ばれている通称名が使われているものもあります。