サカタザメ
分類
サカタザメ目サカタザメ科サカタザメ属
学名
Rhinobatos schlegelii
別名
ハンブシ、イタホトケ、イハイザメ、ケイメ、ケンサキ、スキ、コチケエメン、コト、トキワサメ、テンガイザメ、トウバザメ、ノソ
  • 特 徴
分布
新潟県から九州南岸までの日本海・東シナ海沿岸、茨城県から九州南岸までの太平洋沿岸、八丈島、瀬戸内海、沖縄諸島、東シナ海中部以南の大陸棚縁辺から斜面域に分布。
大きさ
全長1mに達する。
釣期
専門にねらうことはない。釣れる頻度は少ないが周年にわたって釣れる。
棲んでいる場所
水深20~230mの砂泥域に棲む。
生活史
胎仔は出生まで卵黄だけで成長する非胎盤型で、胎仔は体を折り曲げて頭部を母体の総排泄孔に向けて2~7個体が並ぶ。卵黄は「へその緒」の様な卵黄柄で胎仔の頭部後端の腹面とつながる。6~10月に17cm以上に育った稚魚を産む。普段は海底に定位して浅く砂をかぶっていることが多く、目の前を通りかかった魚類、頭足類、エビ類などを丸呑みにする待ち伏せ型の捕食をする。夜間の生態観察例は少ないが、海底スレスレを遊泳する様子が観察されており、夜行性が強いと考えられている。成長や成熟年齢については詳しく分かっていないが、雌は雄よりも大型になる。
特徴
サメと名がつくが、鰓孔が体の腹面にあるエイの仲間で、スペードの様な独特の形をした体前半部をもつ。サカタザメ科の代表種で、日本産の本科魚類は1属3種のみ。同属の他種とは、第1背ビレと第2背ビレがよく離れることでミナミサカタザメR. granulatus(ミナミサカタザメでは互いのヒレは近接する)と区別され、コモンサカタザメR. hynnicephalusとは背面が一様に褐色で、吻はよく尖りその腹面に褐色域がある(コモンサカタザメは背面に輪状斑紋があり、吻は適度に尖りその腹面に褐色域がない)ことで区別される。
主な釣り方
底魚やフグをねらったボート釣り・沖釣りのゲストとして顔を出すことがある。引きは強くないが1m近いヘビー級なので、中深場用ロッドに中大型電動リールの組み合わせで、ドウヅキ1本バリ仕掛けでベタ底をねらう。ハリスはフロロカーボン12号以上、ハリはムツ・ネムリ型16号以上。エサはサバなどの身エサのタンザクやイカタンなど。
美味しい食べ方
鮮度の良いものは軟骨魚類に特有のアンモニア臭がほとんどなく、なかなかに旨い。一般的なエイ類の食べ方に準じ、煮つけや煮こごりで美味。特にヒレはフカヒレとして中華料理に用いられる。旬は不明。
※この図鑑は、釣り人のために作られています。
そのため魚の名称は標準和名ではなく、釣りの人の間で呼ばれている通称名が使われているものもあります。
  • 特 徴