ロウニンアジ
分類
スズキ目スズキ亜目アジ科ギンガメアジ属
学名
Caranx ignobilis
別名
GT(ジャイアント・トレバリー)、カマジーガーラ、マルエバ、メッキ(幼魚)
分布
茨城県から九州南岸までの太平洋沿岸と九州西岸(幼魚が多い)、瀬戸内海(稀)、屋久島、琉球列島、伊豆・小笠原諸島に分布。
大きさ
最大で1.5mになる。
釣期
成魚をねらう琉球列島や小笠原では通年、幼魚をねらう九州以北では8~11月。
棲んでいる場所
成魚は内湾やサンゴ礁などの沿岸に単独で棲み、幼魚は湾奥の港湾、河口域や河川感潮域でみられる。
生活史
産卵期は春で、体長1~2cmの稚魚は初夏に河口のマングローブ帯や塩分が薄い沿岸浅所に現れる。20cmまでの幼魚は九州以北の湾奥の港湾や河口域などにも現れ、小規模な群れで遊泳し、河川感潮域にも進入する。九州以北の幼魚は越冬することなく死滅するが、温排水の周辺で越冬するものがいる。成魚はサンゴ礁のドロップオフなどに沿って単独で遊泳し、魚類や頭足類などを捕食する。
特徴
体は側偏して体高が高く、頭部が張り出している。眼の位置は高く、吻端よりはるか上にある。第2背ビレ軟条は18~20で前部は高く鎌状となる。幼魚は体高がより高く、腹ビレ、臀ビレ、尾ビレ下葉が黄色い。また、体側には不明瞭な4本の暗色横帯が現れることがある。
主な釣り方
ルアー釣りの人気ターゲット。成魚はルアー対象魚の最高峰のひとつで、専用の強靭なタックルで磯や船上からキャスティングでねらう。幼魚はライトタックルで岸壁などから手軽にねらえ、「メッキ釣り」として人気がある。
美味しい食べ方
白身で冬場に脂が乗る。沖縄では刺身、焼き物、あら煮や魚汁などでよく食べられる。熱帯域の大型のものはシガテラ毒をもつことがあり注意が必要。
※この図鑑は、釣り人のために作られています。
そのため魚の名称は標準和名ではなく、釣りの人の間で呼ばれている通称名が使われているものもあります。