アカイサキ
分類
スズキ目スズキ亜目ベラ科オハグロベラ属
学名
Pteragogus aurigarius
別名
イソベラ、クロベラ、ヒョウタンギザミ
  • 特 徴
分布
津軽海峡から九州南岸までの日本海・東シナ海沿岸、房総半島から九州南岸までの太平洋岸、伊豆諸島、瀬戸内海に分布。
大きさ
最大で23cmになる。
釣期
ねらって釣ることはないが、4~12月によく釣れる。
棲んでいる場所
水深30m以浅の藻場や岩礁域に棲む。
生活史
夏を中心とした産卵期に、ナワバリを持った雄がその中に雌を招き入れてペア産卵する。しかし、近年の研究で集団産卵もすることが確認された。卵は分離浮性卵で、孵化仔魚は1週間ほどの浮遊期を経て浅い岩礁域に着底する。小さな個体は全て雌で、大型個体が性転換して雄になる。貪欲な肉食性で、小型の甲殻類、貝類、多毛類などの底生動物のほか小魚も捕食する。
特徴
ベラ類の中では口が大きく、体高が高くて側偏する。側線は体の後半部で急降下し、有孔側線鱗数は22~23。雄の背ビレの第1~3棘間の鰭膜は糸状に伸びる。雌雄で次のように体色が異なる。雄は全体に体色が黒ずみ、鱗の縁が黄色くなって網目模様となり、頬には迷路の様に複雑な黄色い模様が浮き出る。雌は褐色がかった赤、オレンジ、ピンクなどの赤色系の体色で、腹には青や黒の斑点が10数個散る。
主な釣り方
防波堤や磯からの小物釣りの定番外道で、ちょい投げやウキ釣りで釣れる。沖釣りやボート釣りでもカワハギやシロギスの外道として登場する。いずれの釣り方でも海底近くにタナを絞ることがコツ。エサはオキアミ、アオイソメ、アサリなど。
美味しい食べ方
見た目が悪いので持ち帰る人はほとんどいないが、クセのない白身で歩留まりも良いので、一度食べてみていただきたい。刺身、煮付け、から揚げなどがおすすめ。
※この図鑑は、釣り人のために作られています。
そのため魚の名称は標準和名ではなく、釣りの人の間で呼ばれている通称名が使われているものもあります。
  • 特 徴