クジメ
分類
スズキ目カジカ亜目アイナメ科アイナメ属
学名
Hexagrammos agrammus
別名
モロコシアイナメ、トッパ、モイオ
分布
北海道西岸から長崎県・五島列島までの日本海沿岸、北海道から土佐湾までの太平洋沿岸、瀬戸内海に分布。
大きさ
最大で30cmに達する。
釣期
通年釣れるが、4〜12月によく釣れる。
棲んでいる場所
浅海の藻場に棲む。
生活史

産卵期は10〜1月で、雄は海藻が茂る浅い岩礁に1m四方ほどのナワバリを構える。複数の雌がナワバリを訪れてウズラの卵大の卵塊を海藻の根元に産みつける。雄は約1ヶ月にわたって卵塊を保護し、孵化した仔魚は浮遊生活を送り4cm前後になると底生生活に移る。肉食性で甲殻類や小型の魚類を捕食し、雌は雄より速く成長する。寿命は雄で5歳、雌で7歳。

特徴

アイナメに似るが、尾ビレの後縁は丸く(アイナメはまっすぐ)、側線は1本(アイナメは5本)であることから区別することができる。体色は茶褐色を基調としつつ棲み場所によって赤褐色や暗褐色などのバリエーションがある。胸ビレ基部の上方には白縁のある黒斑があり、体全体に小白斑が散る。

主な釣り方

イソメ類をエサとした防波堤や磯からのミャク釣りやチョイ投げ釣りでねらう。ワームを使った根魚ルアー釣りの定番ゲストでもあるが、口が小さいため大きなフックではなかなかハリ掛かりしない。ポイントは5m以浅の海藻が茂った場所で、水深が深過ぎたり海藻が生えていない場所ではほとんど釣れない。

美味しい食べ方
旬は夏から初冬で、透明感がある白身にはまったくクセがない。煮つけが最も基本的な調理法で、刺身にするなら皮霜造りにすると上品過ぎる身の物足りなさを皮が補ってくれる。
※この図鑑は、釣り人のために作られています。
そのため魚の名称は標準和名ではなく、釣りの人の間で呼ばれている通称名が使われているものもあります。