クエ
分類
スズキ目スズキ亜目ハタ科マハタ属
学名
Epinephelus bruneus
別名
アラ、モロコ、クエマス、マス、オオイヲ
分布
青森県、新潟県佐渡から山口県までの日本海沿岸(少ない)、九州北西岸、千葉県から屋久島までの太平洋沿岸域、瀬戸内海水道部、伊豆・小笠原諸島、トカラ列島から沖縄島に分布。
大きさ
最大で135cmに達する。
釣期
周年ねらえるが、10~2月に釣れることが多い。
棲んでいる場所
水深200m以浅の沿岸や大陸棚縁辺の岩礁、アマモ場、砂底に棲む。
生活史
産卵期は6月前後で、1シーズンに数10万粒もの卵を産む。仔稚魚は背ビレ・腹ビレの棘と前鰓蓋骨の隅が長く伸長する。5cm前後までの幼魚はごく浅い岩礁で成長し、時に潮だまりやアマモ場に現れることもあるが、成長に伴って深みに移動する。満1歳で20cm、満2歳で40cmになる。雌性先熟型の性転換を行い、60cmを超えると雄が現れる。単独で生活し、日中は岩穴や岩棚の奥などにひそみ、朝夕の薄暮時に活発に行動する。魚や甲殻類、イカ・タコ類などを捕食する。
特徴
ハタ類としては体高はやや低く、体に6~7本の暗色横帯があり前方のものほど傾斜すること、体のどこにも暗色斑がないなどの特徴から類似種と区別できる。しかし、死後や老成魚では体全体が一様に褐色となる。
主な釣り方
磯釣り最高峰のターゲットであり最高難度の釣りものと言える。イシダイ用をさらに強力にしたタックルを使用し、寄せエサを撒き、活きたムロアジなどをエサにする。近年は、磯釣りに比べるとはるかにキャッチ率が高い船からねらうことが多くなった。船ではドウヅキ1本バリの泳がせ仕掛けで、活きイカなどをエサにする。
美味しい食べ方
旬は冬から初夏で、最高クラスの美味として知られ、鍋の最高級食材とされる。鍋や汁物が最も旨いが、刺身、湯引き、から揚げ、煮物などで賞味される。
※この図鑑は、釣り人のために作られています。
そのため魚の名称は標準和名ではなく、釣りの人の間で呼ばれている通称名が使われているものもあります。