コショウダイ
分類
スズキ目スズキ亜目イサキ科コショウダイ属
学名
Plectorhinchus cinctus
別名
コロダイ(標準和名コロダイとの混称)、ヘダイ、エゴダイ
分布
新潟県から九州南岸までの日本海・東シナ海沿岸(有明海を含む)、青森県から福島県までの太平洋沿岸(少ない)、相模湾から屋久島までの太平洋沿岸、瀬戸内海に分布。
大きさ
最大で60cmを超える。
釣期
4~12月に釣れ、8~9月の高水温期によく釣れる。
棲んでいる場所
浅海の岩礁域から砂底域に棲む。 
生活史
産卵期は5~6月で、夏には全身真っ黒な2~3cmの稚魚が水深1m未満の砂浜域や汽水域に出現する。甲殻類やゴカイ類などの底生生物を食べて成長し、大型に育つと魚類も捕食する。従来は西日本に多く関東ではなじみが薄い魚であったが、近年の温暖化傾向の影響か、2000年代以降は東京湾や相模湾でも普通にみられるようになった。
特徴
体型はタイ類に似て体高が高く側偏する。唇が厚く、銀色の体色に暗灰色の太い斜めの帯が2本走り、体の後半部には名の由来となった小黒斑が散る。
主な釣り方
堤防や磯からのウキ釣りでねらうが、ミャク釣りや投げ釣りでも釣れる。大型魚は夜釣りでよく釣れるほか、イシダイ釣りの外道としても顔を出す。エサはオキアミ、アオイソメなどだが、サザエやウチムラサキなどの貝類は大型ねらいの特エサである。
美味しい食べ方
旬は春から夏とされるが、産卵後を除けば周年味が落ちない。上質な白身で、刺身にすると血合いが美しい。油との相性がよく、ムニエルやソテーは旨い。塩焼き、煮つけや汁物もいける。
※この図鑑は、釣り人のために作られています。
そのため魚の名称は標準和名ではなく、釣りの人の間で呼ばれている通称名が使われているものもあります。