キチヌ
分類
スズキ目スズキ亜目タイ科クロダイ属
学名
Acanthopagrus latus
別名
キビレ、シラダイ、キチン、チヌ、チン
分布
兵庫県日本海沿岸・千葉県から九州南岸までの沿岸域、瀬戸内海、伊豆・小笠原諸島に分布。
大きさ
最大で50cmを超える。
釣期
2~12月に釣れるが、梅雨時を中心とした5~7月が最盛期。
棲んでいる場所
内湾や汽水域に棲む。
生活史
産卵期は秋で、稚魚は波打ち際やアマモ場に現れる。小型個体は全て雄で、15cmを超えると雌雄同体期となり、さらに成長すると雌に分化する。もともと西日本に多く、関東では珍しかったが1990年代以降になると普通に釣れるようになった。
特徴
クロダイに似るが、体色が明るく、腹ビレ・臀ビレ・尾ビレの一部が黄色い。ただし、黄色味の強さには個体差がある。側線上の鱗の数が3.5(大鱗3枚、小鱗1枚)~4.5枚で、クロダイの5.5枚より少ない。
主な釣り方
クロダイの釣り方に準じ、防波堤からの紀州釣りやへチ釣り、磯からのウキ釣り、河口や砂浜からの投げ釣りなど様々な釣法でねらえ、エサもクロダイと共通。その中で、クロダイ釣りとの違いが最も際だつのがルアー釣りで、好奇心が強いためかハードルアーへの反応がすこぶる良く、マヅメ時にポッパーやペンシルベイトを使うとトップゲームが楽しめる。
美味しい食べ方
旬は春から夏で透明感のある白身。刺身、煮つけ、塩焼き、汁物、鍋、ムニエルなどクロダイに準じた食べ方がよい。
※この図鑑は、釣り人のために作られています。
そのため魚の名称は標準和名ではなく、釣りの人の間で呼ばれている通称名が使われているものもあります。