ケンサキイカ
分類
ツツイカ目ヤリイカ亜目ヤリイカ科ケンサキイカ属
学名
Photololigo edulis
別名
マルイカ、アカイカ、シロイカ
分布
本州中部以南の沿岸。
大きさ
胴の長さが最大で40cm前後。
釣期
3月から9月ごろまでで、最盛期は6~8月。
棲んでいる場所
春から夏にかけての産卵期には水深20~40mの内湾へ現われ、秋になると60~100mの深場に落ちる。
生活史
日本近海では中部・南部から東シナ海に多く見られ、南方系の要素が強い種だと考えられる。
寿命は1年であり、成長は早い。ふ化してから約8ヵ月で胴の長さは20cmに達する。ただしオスとメスの成長には差があり、メスは最大でも30cm程度だが、オスは40cmを超えることもある。
特徴
胴の先端が尖っていて剣のように見えるため、この名がついた。また小型のものは丸みを帯びた体型のため、関東では一般的に「マルイカ」と呼ばれている。大型になると「ベンケイ」と呼ばれることも。
肉食性で、稚イカの時期を除き、弱った魚などを捕食することが多い。甲殻類や小型のイカなどを食べる場合もある。
主な釣り方
初夏には磯や堤防から夜釣りでねらう。沖釣りでは、スッテと呼ばれるイカ用の疑似餌を複数本セットしたドウヅキ仕掛けで釣る。
美味しい食べ方
アオリイカ、ヤリイカとともに高級なイカの部類に入る。刺身、焼き物、干物、煮付けなど、幅広い料理に合う。
※この図鑑は、釣り人のために作られています。
そのため魚の名称は標準和名ではなく、釣りの人の間で呼ばれている通称名が使われているものもあります。