カラフトマス
分類
サケ目サケ科タイヘイヨウサケ属
学名
ncorhynchus gorbuscha
別名
セッパリ
分布
日本国内でカラフトマスがソ上する河川はほぼ北海道のみ。
大きさ
40~60cm程度で、タイヘイヨウサケ属のなかでは小型の部類。
釣期
河川ではシロサケと同様、「サケマス有効利用調査」を目的とした釣りだけが許可されている。区間や釣期は河川ごとに異なるが、一般的には8~11月ごろ。
また、接岸したカラフトマスを海岸から釣る場合も8~9月が最盛期。
棲んでいる場所
一生のほとんどの時期は海で過ごし、河川は産卵の際に利用するだけである。上流部まではソ上せず、中~下流域で卵を産むため、河川の大小も選り好みしない。
なお、ソ上河川はオホーツク沿岸と根室海峡沿岸が大半を占める。
生活史
4~5月ごろ、砂礫底の産卵床から産まれた稚魚はすぐに海に下り、活発にエサをとる。オホーツク海を経由して北大西洋で2年目の春までを過ごし、7月ごろから再び接岸する。ただしサケなどとは異なり、産まれた場所以外の河川に戻ってくることも多い。産卵のピークは9~10月ごろ。
特徴
体側や背ビレ、尾ビレに黒い斑点があるのが特徴。
また、河川に戻ってくるころには、銀白色だった体が婚姻色で赤紫に染まる。オスの口は先端が細く伸びて湾曲し、背中が大きく上に張り出す。
産卵は、1尾のメスをオスが奪いあうように取り囲んで行なわれる。
主な釣り方
海ではウキ釣りやブッコミ釣り、ルアーやフライでねらう。
河川に入ったカラフトマスはエサをほとんど食べないが、食紅で染めたイカの短冊などを使い、魚を刺激して口を使わせる。
なお、有効利用調査に参加するには事前申し込みが必要。
美味しい食べ方
シロサケよりも脂肪分が多く、フライ、ムニエル、塩焼きなどが美味しい。寄生虫の恐れがあるので生食は控える。
※この図鑑は、釣り人のために作られています。
そのため魚の名称は標準和名ではなく、釣りの人の間で呼ばれている通称名が使われているものもあります。