- 分布
- 世界中の熱帯~温帯の海。日本近海では東北地方以南に分布。
- 大きさ
- 40~100㎝が一般的にねわれるサイズだが、2mちかい個体も確認されている。アジ科ではヒラマサなどについで大型の魚。
- 釣期
- 地域や釣法により異なるが7~11月が最盛期といえる。
- 棲んでいる場所
- 水深20~70mに生息し、単独または群れを作っている。
また、日本近海にいるカンパチは季節的な回遊を行なっており、春から夏にかけて北上、初冬から春に南下する。
- 生活史
- 産卵期は3~8月ごろ。稚魚は流れ藻などについて生活し、動物プランクトンを食べて大きくなる。水温20~30℃の海域が成長に適しているとされる。
成熟すると魚食性が強くなり、イワシやアジなどを好んで襲う。頭足類や甲殻類も捕食する。
- 特徴
- 目の上を斜めに走る褐色の帯がある。これを正面から見ると、「八」の字に見えることからカンパチの名が付いたという。背中は黄褐色で、体側の中央に黄色い縦帯が目立つ。
ブリやヒラマサに比べると体型は扁平で、体高がある。
- 主な釣り方
- 離島の磯や堤防などから、生きたアジなどをエサにしてねらう泳がせ釣りが有名。沖釣りではカッタクリ釣りなども行なう。魚食性のため、ルアーでもねらうことができる。
- 美味しい食べ方
- 夏が旬とされているが、1年を通して美味い。また、小型でも味が落ちないのも嬉しい。刺身が最高で、ほかに照り焼きやフライ、煮付けなど。
※この図鑑は、釣り人のために作られています。
そのため魚の名称は標準和名ではなく、釣りの人の間で呼ばれている通称名が使われているものもあります。