- 分布
- 太平洋側では中部以南、日本海では山口以南の南日本に多い。近年は小笠原諸島での生息も確認されている。
- 大きさ
- 成魚は50cm前後、最大で80cmクラスも確認されている。
- 釣期
- 地域差があるが、一般的には4~11月。
- 棲んでいる場所
- 沿岸部の岩礁域やサンゴ礁など、イシダイの棲み家と似たような場所を好む。
- 生活史
- 産卵は春から夏にかけて行なわれる。稚魚は外洋を漂流し、数cmに成長すると岩礁域に着く。イシダイよりも成長が早いとされている。
肉食性で、クチバシ状の強靭な歯を持ち、甲殻類や貝、ウニなどを噛み砕いて捕食する。
- 特徴
- 体高があり、体の表面に石垣のような模様がある。この模様は大きくなるに従って細かくなっていく。数十cmにまで育って老成すると模様は消え、口の周辺が白くなる。それゆえクチジロの異名を持つ。
- 主な釣り方
- ドウヅキ仕掛けを使い、磯や岩礁域の堤防からブッコミ釣りでねらう。エサにはサザエやウニ、ヤドカリなど。
- 美味しい食べ方
- 高級魚だが、関東などではあまり市場に出回っていない。刺身が美味しい。ただし、一部の地域ではシガテラ毒を持つものが報告されている。
※この図鑑は、釣り人のために作られています。
そのため魚の名称は標準和名ではなく、釣りの人の間で呼ばれている通称名が使われているものもあります。