イイダコ
分類
マダコ科マダコ属
学名
Octopus ocellatus
別名
コモチダコ、イシダコなど
分布
北海道以南の全国の沿岸部に生息。
大きさ
10cm前後がメインで、最大で約30cm。
釣期
秋から冬にかけて。
棲んでいる場所
沿岸部の浅場、特に水深20m以内の砂底や砂泥底を好む。穏やかな内湾に多い。
生活史
日中は貝殻や石の間、藻場などに潜んでいる。夜になるとエサを求めて活動を始め、甲殻類や多毛類、貝などを捕食する。
産卵期は3~4月ごろで、米粒大の半透明の卵を産むことから「イイダコ」の名が付いた。産卵後は卵を守る習性があり、寿命は1年。
特徴
足の付け根に楕円形の金の斑紋があることで、ほかの小型タコと見分けることができる。
また、好物の貝類に見えるからか、白い色のものに反応する習性がある。そのため、ラッキョウや白い瀬戸物を使って釣ることができる。
主な釣り方
リールザオ、または手バネザオを使った沖釣りが主流。オモリと掛けバリが一体となった「テンヤ」にラッキョウなどを付け、海底を小突いて誘う。
美味しい食べ方
特に美味しいのは産卵前の抱卵したメス、そして肉質は夏場がよいとされている。煮付けやおでん、天ぷらなど。
※この図鑑は、釣り人のために作られています。
そのため魚の名称は標準和名ではなく、釣りの人の間で呼ばれている通称名が使われているものもあります。