ヒガイ
分類
コイ目コイ科ヒガイ亜科ヒガイ属
学名
Sarcocheilichthys variegatus variegatus
別名
標準和名は「カワヒガイ」
分布
愛知県以西の濃尾平野、琵琶湖の流入河川、京都盆地、山陽地方、九州北西部、壱岐島。
大きさ
13cm前後。日本のヒガイのなかで最も小さい。
釣期
3~10月ごろ。
棲んでいる場所
河川の中~下流域、およびこれらに繋がる用水路など。
生活史
5~7月に産卵を行なう。卵はイシガイなどの二枚貝に産みつけられる。ふ化した仔魚はすぐに貝から泳ぎ出し、通常は満2年で成熟する。
特徴
体は光沢のある灰色や黄褐色で、側面の中央に黒い帯が走る。産卵期のオスは全体が黒ずんで目が赤くなり、エラブタのあたりがピンク色に染まる。
雑食性で、水生昆虫や小さな巻貝、石に付着する藻類などを食べる。
なお、近縁種には琵琶湖固有種のアブラヒガイとビワヒガイがいる。前者は絶滅の恐れがある一方、後者は放流などによって東北、関東地方などに生息域を広げている。環境省レッドリストでは、準絶滅危惧に指定されている。
主な釣り方
アカムシやミミズ、練りエサなどを使ったウキ釣り。
美味しい食べ方
焼き魚にすると美味しい。
※この図鑑は、釣り人のために作られています。
そのため魚の名称は標準和名ではなく、釣りの人の間で呼ばれている通称名が使われているものもあります。
※環境省レッドリスト等の掲載種については、法令・条例等で捕獲等が規制されている場合があります。必ず各自治体等の定めるルールに従ってください。