ギンガメアジ
分類
スズキ目スズキ亜目アジ科ギンガメアジ属
学名
Caranx sexfasciatus
別名
ヒラジ、ヒラアジ、エバ、ナガエバ、メッキ(幼魚)
分布
若狭湾から山口県までの日本海沿岸(幼魚で少ない)、青森県から九州南岸までの太平洋沿岸と九州西岸(茨城県以北では少なく幼魚が多い)、瀬戸内海(稀)、屋久島、琉球列島、伊豆・小笠原諸島に分布。
大きさ
最大で1mに達する。
釣期
成魚を専門にねらって釣ることはほとんどない。幼魚は7~12月。
棲んでいる場所
成魚は内湾やサンゴ礁などの沿岸で、幼魚は湾奥の浅海域や河川下流域でみられる。
生活史
産卵期は4~7月で、海域で分離浮遊卵を産む。稚魚は沿岸浅所に現れるほかに流れ藻につくものもあり、稚魚や小型甲殻類を食べて成長する。幼魚は河川に侵入するが、純淡水域で生活できるアジ科魚類は本種のみである。九州以北の幼魚は越冬することなく死滅するが、温排水の周辺で越冬するものがいる。成魚は水深150mまでのサンゴ礁や岩礁の中・底層を群れまたは単独で遊泳し、魚類や頭足類などを捕食する。
特徴
体は側偏して体高が高く、頭部が張り出している。口が大きく、上顎の後端は眼の中央より後ろ。眼は大きく、脂瞼が発達する。鰓蓋上部に明瞭な黒斑があるのが最大の特徴。幼魚の体側には5本の暗色横帯が現れることがある。
主な釣り方
幼魚は「メッキ」として人気のルアー釣りのターゲットで、ウルトラライトのトラウトやバス用タックルが面白い。潮通しがよい漁港の出入り口やスロープ、河口のかけ上がりなどがポイントで、朝夕がルアーへの反応がよい。
美味しい食べ方
くせのない白身で、沖縄の魚汁の定番食材。刺身、焼き物、揚げ物などでもよく食べられる。サンゴ礁域の大型のものはシガテラ毒をもつことがあり注意が必要。
※この図鑑は、釣り人のために作られています。
そのため魚の名称は標準和名ではなく、釣りの人の間で呼ばれている通称名が使われているものもあります。