エゾメバル
分類
スズキ目カサゴ亜目ルバル科メバル属
学名
Sebastes taczanowskii
別名
ガヤ、ゴイチ、クロメバル、アワゾイ
分布
北海道オホーツク海沿岸、北海道から石川県までの日本海沿岸、北海道から宮城県までの太平洋沿岸に分布。
大きさ
最大で30cmになる。
釣期
周年釣れるが、6~10月が最盛期。
棲んでいる場所
通常は水深100m以浅の岩礁域や人工魚礁の周辺に群れている。まれに汽水域にも現れるが、水深355mから獲られた記録がある。
生活史
他のメバル類と同様に卵胎生魚である。11月頃に交尾し、卵が成熟する3~4月に雌の体内で受精し、5~6月に産仔する。稚魚は藻場で成長し、成長に伴って岩礁域や深場へと移動し、汽水域にも進入する。肉食性で甲殻類や小魚を捕食する。満1歳で10cm、満2歳で13~14cmとなり、通常満2歳で成熟する。
特徴
背ビレは通常13棘13~15軟条で、鱗の1枚ごとに淡色斑があることが最大の特徴。体形がやや細長く、尾ビレの後縁がわずかに白いことも近似種との識別点になる。体色は赤っぽいものから褐色のものまでさまざま。
主な釣り方
北海道や東北地方北部ではポピュラーなターゲットで、北海道ではガヤガヤと数多く獲れることから「ガヤ」と呼ばれる。釣り方はエサ釣りとルアー釣りに大別される。エサ釣りは、イソメエサのウキ釣りやミャク釣り、オモリとハリが一体となったブラーやブラクリ釣りなど多彩な釣り方でねらえる。ルアー釣りは、ジグヘッドとワームの組み合わせが一般的だが、小型のメタルジグやミノーにも食ってくる。海が穏やかな条件下で活性が上がるので、ナギの日の釣行が鉄則。
美味しい食べ方
他のメバル類と同様にクセのない白身で、さまざまな料理に合う。高級魚ぞろいのメバル類の中では食味の評価はあまり高くないが、定番の煮付けのほか、刺身、アクアパッツア、バター焼き、から揚げ、蒸し物、汁物などで美味しい。
※この図鑑は、釣り人のために作られています。
そのため魚の名称は標準和名ではなく、釣りの人の間で呼ばれている通称名が使われているものもあります。