アユ
分類
アユ科アユ属
学名
Plecoglossus altivelis altivelis
別名
アイ
分布
北海道西部以南の日本各地。
大きさ
約10~30cm。
釣期
各地で禁漁期が設定されており、多くの河川で解禁は6~9月。
棲んでいる場所
成魚はおもに中流域に生息するが、仔魚はふ化したあとに川を下り、春まで沿岸部で過ごす。琵琶湖に流入する河川では、海の代わりに湖で冬を越す。近年、このタイプのアユが各地のダム湖などで確認されている。元来、琵琶湖に生息していた陸封型のアユはコアユと呼ばれる。
生活史
海で冬を越したアユは、水温が上昇するとソ上を開始する。南の地方では3月ごろから、寒い地方では5月から7月にかけて川を遡りながら、石についた藻類をさかんに食べる。
北では8月下旬から、南では10月下旬ごろから産卵期が始まる。川底が砂礫になった場所で夜間に卵を産む。
特徴
河川にソ上したアユは、良質なコケを食べるためにナワバリを形成し、ほかのアユが近づくと体当たりで追い払う。この習性を利用したのが、オトリアユを使った「友釣り」だ。
近年はほとんどの河川で放流が行なわれている一方、河口堰やダムなどで天然アユがソ上できず、天然アユの減少が深刻な問題になっている。
主な釣り方
アユ釣りといえば友釣り、というほどこの釣りの人気は高い。このほか、毛バリを使うドブ釣りやエサ釣り、コロガシ釣りなどがある。
美味しい食べ方
なんといっても塩焼きが美味い。そのほかに生のまま輪切りにした「せごし」や干物、天ぷら、内臓を塩辛にした「うるか」も有名。
※この図鑑は、釣り人のために作られています。
そのため魚の名称は標準和名ではなく、釣りの人の間で呼ばれている通称名が使われているものもあります。