- 分布
- 北海道から九州南岸までの瀬戸内海を含む沿岸域、東シナ海、小笠原諸島に分布。
- 大きさ
- 体盤長(尾部を除いた長さ)90cmに達する。
- 釣期
- 専門にねらうことはないが、周年釣れる。
- 棲んでいる場所
- 水深700mまでの砂泥底に棲む。
- 生活史
- 2~5月に交尾し、5~9月に内湾の浅所や汽水域に集まって産仔する。海底の貝類や甲殻類などを手当たり次第に食べ、弱った魚類も捕食する。雌の方が大型になり、10年ほど生きると考えられている。
- 特徴
- 眼の後ろに開いている噴水孔の後縁付近が黄色く、体盤腹面の縁辺も黄色いことで類似のエイと見分けられる。尾はムチ状で強大な毒棘をもち、これに刺されると大変に危険である。砂に潜って動かないことが多いので、ウェーディングの際に気づかずに踏んで刺される事故が頻発している。
- 主な釣り方
- 岸からの投げ釣りや、底魚をねらったボート釣り・沖釣りで釣れるが、巨大な個体では仕掛けがもたずに取り込めないことが多い。虫エサから泳がせ釣りの活きた魚まで、あらゆる餌に食いつく。
- 美味しい食べ方
- エイ類の中では食の評価はとても高い。鮮度が落ちるとアンモニア臭が生じるが、アンモニアは水溶性なので水さらしで臭いを除くことができる。東北地方でよく食されており、煮付け・煮こごりが一般的。ヒレは生食のほか乾物等の加工品に用いられる。
※この図鑑は、釣り人のために作られています。
そのため魚の名称は標準和名ではなく、釣りの人の間で呼ばれている通称名が使われているものもあります。