前回に続き、今回は変わり種のルアーを紹介したい。
小魚を食べる肉食魚を釣るためのアイテムがルアー(疑似餌)だが、なかには見た目が魚と似ても似つかないものがある。
いくつかのルアーを写真と共に紹介するのでご覧あれ。
これらの不自然すぎるルックスのルアーに魚が騙されるのにはいくつかの理由がある。
まずひとつ目は、見た目はニセモノっぽくても、泳がせると本物っぽくなることがあるから。
たとえば写真で紹介したスピナーベイトは、間違っても自然界には存在していなさそうなものだが、水中に入ると様変わりする。金属片がキラキラと光って小魚のように見え、ゴム製のスカートが揺らめいて生き物っぽくなる。
そのほか、オモチャのようなルアーでも、泳がせたときの引き波が極めて自然だったり、出す音が捕食音とそっくりだったりと、機能的に魚を騙してくれるのだ。
もうひとつ。魚はエサとしてではなく、敵を攻撃するために口を使うことがある。
産卵期に縄張りに入ってきた外敵を追い払うのに噛みついたり、近くを通る騒々しい物を反射的に攻撃したりすることがある。時にはルアーが不自然なルックスであることが怒りを増長させることも!
エサっぽいルアーでしか釣れないときもあれば、逆のケースも多く、その奥深さがルアーフィッシングの魅力のひとつだ。