童心に返る川遊び! 清流の忍者を箱メガネ釣り
〜栃木のカジカ釣り編~

一息ついて再挑戦!
ついにカジカと遭遇⁉

お昼に一度休憩。この日使っていたカジカザオについて教わります

残念ながら午前中はカジカの姿を見つけられずに終了。常に屈んだ状態で「ここは怪しそう!」という場所をあちこちチェックして回るので、体力も思っている以上に使います。

川から上がった時、先生に教えてもらったのがカジカザオの作り方です。てっきり専用ザオがあるのかと思いきや、先生も使用しているのは大半が自作したものでした。

カジカザオは釣具店に置いてある場合もありますが、身近になければ自作が便利。流れがある中で狭い隙間にエサを差し入れるので、サオ先が軟らかすぎない90㎝ほどのものを用意します

作り方は簡単。折れたり古くなったりしたサオの穂先(リールザオがよい)を手に入れたら、先端の細く柔軟な部分をカット、そして手元側もカットして、釣具店で販売しているグリップを取り付けます。グリップを含む全体の長さは90㎝前後がおすすめ。あとはサオ先をカッターで割ってハリス止めを巻き留め、瞬間接着剤で補強し、最後にサオ先の径に合わせたチューブ(熱収縮チューブでもOK)を被せて補強します。

折れたサオがない場合は、室内の釣り堀用の「金魚ザオ」を改造するとよいそう。黄色いほうが元の金魚ザオで、赤いほうが改造したカジカザオ。先端をカットしてハリス止めを取り付けてあります
午後からは再びカジカ釣りにトライ! 水中にある石の隙間を見るコツもなんとなくわかってきて、浅い場所だけでなく少し深いところも積極的にのぞいてみます
するとここで痛恨のミス! 「いい隙間なのでは?」という場所を見つけたまではよかったのですが、急にサオ先を入れてしまったせいか、中から驚いた(?)カジカが飛び出してきたのです
その時のイメージはこんな感じ。「カジカ」が目の前(というか足もとの水中)にいるのですが、怯えてしまったのかじっとしていて、口先にエサを持っていっても全く反応せず……
パクッと食いついてこうなってくれるはずが、やがて泳ぎ去っていき、残念ながらキャッチすることができませんでした!(写真はこのあと先生が釣った魚)あと少しだったのに~
先生はもう一尾をキャッチ。ポイントを見つける「目」がやっぱり違うようです

「このあたりは昨日かなりの雨が降っていて、川の水温が急に下がったのかもしれません」と先生。どうもタフコンディションの日に当たってしまったようです。それでも「あと一歩!」のところまで来ている実感はあったのですが、残念ながらこのあと川の水位が上がって来たこともあり、今回の「釣り」はここまでとなりました!

傷心を癒す川魚の滋味。
いつか目標を達成するぞ!

残念ながら自分の手で釣り上げることはできませんでしたが、カジカはとっても美味しい魚。川から上がったあとは、その美味しさを悔しさとともに堪能しました!
青木屋のご主人に教えていただきカジカの串打ちに挑戦! 初めの2尾は背中から頭の横に串を抜き、最後の1尾は口の中から串を抜きます。すると焼き上がりの姿がよくなるそうです
あとはたっぷりの炭火で最初にお腹側、次に背中側の両面を焼きます。昔の囲炉裏端でもこんな風に焼いたのかな?
上が炭火焼きで下が唐揚げ。「せっかくだからしっかり味わって」と、足りない分はお店のカジカ(鬼怒川で釣ったもの)を提供してくださいました
すると旨味が詰まったその味にビックリ! 悔しい……でも美味しい……(笑)、「次は絶対に自分で釣るぞ!」と固く心に誓ったのでした

今回、カジカ釣りを実際にやってみて、魚の居場所を見つけて釣り上げるまで、経験値がしっかり試される立派な「釣り」であることがよくわかりました。また、カジカという魚が大切にされてきた背景も知ることができました。

同時に「昔のように今も川にカジカがたくさんいれば、けっして難しい釣りではないんですよ。だからあまり難しく考えすぎず、ぜひまたチャレンジしに来てくださいね」という先生の言葉もそのとおりなのだと思います。カジカ君、次は絶対に釣ってみせるから待っててね!

優しい栃木弁がチャーミングだった先生。また遊びに来ます!

海なし8県をめぐる釣り旅もいよいよ後半戦。次も新しい釣りとの出会いを求めて頑張ります。ぜひ応援してくださいね!

今回のクルマ

FREED

  • ※このコンテンツは、2025年10月の情報をもとに作成しております。最新の情報とは異なる場合がございますのでご了承ください。