午後からは川でのハス釣りに挑戦! この時期、琵琶湖の流入河川には、海から川に遡上するサケたちのように、琵琶湖から流入河川に群れで入って来るハスたちがいます。先ほどの浜にいたハスたちは、いわばその予備軍。すでに川に入って来ているハスを釣る場合は、その姿を目で探しながら、川に立って釣りをします。
周囲に障害物がなく、開放的な水辺でシンプルにキャストして巻くのが浜のハス釣りだとすると、川でのハス釣りは、アシなどの障害物や流れの影響もある中で、ハスの群れの中に上手くルアーを通せるように立つ位置を考えたり、流れの強さに合わせてルアーを引く速さやサオを構える位置を調整してみたり、浜とは違ったテクニックが求められます。
ところがこの日の午後はあいにく風が強く、川でのキャストが思っている以上に難しい! 先生からは、「浜でも川でも、両方でハスが釣れたらもう一人前!」とミッションをいただいたのですが、風が強くなったあとは、そのまま雨も降り始めて、残念ながらこの日はタイムアップ。
そしてさらなる試練が! 実は先生、仕事の都合でどうしてもこの日のうちに大阪に戻らなければならないそうで、「川でもハスを釣る!」という課題は、私が一人でチャレンジすることになったのです!
琵琶湖でハス釣りをする時に注意したいのが、ルールをしっかり守ることです。琵琶湖は昔から漁が盛ん。特にコアユという琵琶湖産のアユを漁師が獲るためのヤナやエリ(川や湖に設置する仕掛け)が設置された周辺では釣りが禁止されていて、ほかにも9月に入るとほとんどの流入河川で一切の魚釣りが禁止されます。これも秋のコアユの産卵保護のためです。
それらは看板やノボリで明示されているので、現地でも注意していれば気づけますが、滋賀県が発行していて、webでも公開している「遊漁の手帖」でも詳細を確認できます。誰もが長く釣りを楽しめるように、そうしたルールは必ず守りましょう。
前日は風も強くて釣りが難しかった川も、この日は好条件。さらに朝の1尾が自信になって、川でも魚たちは応えてくれると信じてキャストすることができました。使うルアーのチョイスも自分でして、種類の違うルアーも使ってみたり、それで釣れた魚もいたので、アングラーとしても少し成長できたのかな? 何より浜と川の両方でハスが釣れたことで、琵琶湖の豊かな水辺に暮らすハスの魅力をより深く知ることができた気がします。
川釣り巡りの旅は、まだ始まったばかり! これからもどんどん新しい釣りに挑戦していきますので、ぜひ応援してくださいね。