とはいえ自然は甘くない!
午後の川釣りで試練が到来!
浜での釣りを終えたあとは、「川でも釣ってみましょう!」と場所を変えてさらにハス釣りに挑戦することに。訪れたのは琵琶湖の北西部にある流入河川です
午後からは川でのハス釣りに挑戦! この時期、琵琶湖の流入河川には、海から川に遡上するサケたちのように、琵琶湖から流入河川に群れで入って来るハスたちがいます。先ほどの浜にいたハスたちは、いわばその予備軍。すでに川に入って来ているハスを釣る場合は、その姿を目で探しながら、川に立って釣りをします。
しかしここで試練が到来。午後から急に空が曇り始め、強い風が吹き始めました
川にいるハスをねらう場合は、上流から下流に向けてキャストし、見つけたハスの群れの中を通すようにルアーを引いて来るのが効果的……とのことなのですが、ルアーが風に押し戻されて飛距離も方向も定まらず、ついには対岸の草むらにルアーを引っかけてしまうことも
周囲に障害物がなく、開放的な水辺でシンプルにキャストして巻くのが浜のハス釣りだとすると、川でのハス釣りは、アシなどの障害物や流れの影響もある中で、ハスの群れの中に上手くルアーを通せるように立つ位置を考えたり、流れの強さに合わせてルアーを引く速さやサオを構える位置を調整してみたり、浜とは違ったテクニックが求められます。
ところがこの日の午後はあいにく風が強く、川でのキャストが思っている以上に難しい! 先生からは、「浜でも川でも、両方でハスが釣れたらもう一人前!」とミッションをいただいたのですが、風が強くなったあとは、そのまま雨も降り始めて、残念ながらこの日はタイムアップ。
そしてさらなる試練が! 実は先生、仕事の都合でどうしてもこの日のうちに大阪に戻らなければならないそうで、「川でもハスを釣る!」という課題は、私が一人でチャレンジすることになったのです!
「明日は天気も回復する予報だからきっと大丈夫。釣れそうなルアーも残していくから、ぜひ頑張ってみて」と先生の釣り道具をそのまま貸していただけることに
さらに地元の長浜市でハス釣りのガイドもしているルアーショップで情報収集。川での効果的な釣り方も聞いて、琵琶湖の釣りのガイドブックである「遊漁の手帖」もいただきました
琵琶湖でハス釣りをする時に注意したいのが、ルールをしっかり守ることです。琵琶湖は昔から漁が盛ん。特にコアユという琵琶湖産のアユを漁師が獲るためのヤナやエリ(川や湖に設置する仕掛け)が設置された周辺では釣りが禁止されていて、ほかにも9月に入るとほとんどの流入河川で一切の魚釣りが禁止されます。これも秋のコアユの産卵保護のためです。
それらは看板やノボリで明示されているので、現地でも注意していれば気づけますが、滋賀県が発行していて、webでも公開している「遊漁の手帖」でも詳細を確認できます。誰もが長く釣りを楽しめるように、そうしたルールは必ず守りましょう。
一人でもやりきるぞ!
そして訪れた絶好の釣り日和
翌日、朝一番にやって来たのは、前日にハスが釣れた姉川河口の浜。「ハス釣りは1日でまるで状況が変わることもある」という言葉が気になって、川に再挑戦する前に立ち寄ってみました
すると「まるで違う」のは確かなのですが、違ったのは魚がさらに高活性だったこと。なんといきなり大きなオスがヒットしたのです。この時はランディングまでしっかり自分でこなせました!
先生に見てもらいたかった!立派なオス。何度見てもかっこいい! 実は「本当に一人で釣れるかな~」とかなり心配だったのですが、まず1尾が無事に釣れて、本当にうれしかったです
そしていよいよ川での釣りに再挑戦。ルアーは前日のお店でのアドバイスも参考に少し小さめをチョイス。天気もこの日は晴天無風の絶好のコンディションです!
この日、自分なりに工夫してみたのがルアーの動かし方。ハス釣りでは一定速度で巻くタダ巻きが基本とされるのですが、この日の朝に釣った浜でも、魚の姿がはっきりと見える時は、その近くであえてゆっくりルアー(ミノー)を動かしても釣れるパターンがありました
すると来た! 流れの中で動かしているルアーがクッと止められて、次にリールを巻いた時に「魚が乗った!」という感触をゲット。川でのうれしい初ヒットです!
まずは先生に報告だ! 釣れた魚の写真を撮る時はいつだって最高の気分! その後も数尾を追加でキャッチできました!
先生直伝のルアーボックスから他のルアー(スピナー)も見つけて、それでも釣れました! この日は川の魚たちもずいぶん機嫌が良かったのかな?
前日は風も強くて釣りが難しかった川も、この日は好条件。さらに朝の1尾が自信になって、川でも魚たちは応えてくれると信じてキャストすることができました。使うルアーのチョイスも自分でして、種類の違うルアーも使ってみたり、それで釣れた魚もいたので、アングラーとしても少し成長できたのかな? 何より浜と川の両方でハスが釣れたことで、琵琶湖の豊かな水辺に暮らすハスの魅力をより深く知ることができた気がします。
実は初日に1尾だけメスのハスを釣っていた先生。「僕はこれで充分(笑)」と、その後はひたすらサポートしていただきました。そんな先生にも感謝です!
川釣り巡りの旅は、まだ始まったばかり! これからもどんどん新しい釣りに挑戦していきますので、ぜひ応援してくださいね。