「川ムツング(カワムツング)」とは、身近な河川で小型の淡水魚をねらうルアーフィッシングのこと。主な対象魚は、名前のとおりカワムツだ。理由は魚の性質にある。カワムツと似たような川の小魚には、ウグイ、オイカワ、アブラハヤ、タカハヤ、モロコなどがいるが、いずれも一般的にはエサ釣り(もしくは蚊バリなどの小型毛バリ)の対象魚だ。しかし、カワムツはこれらの魚の中でも、明らかにルアーへの反応がよい。その点では、ハスやニゴイといった、ルアーフィッシングの対象魚になっているもう少し大きなコイ科の中型魚に通じる性質を持っている。ただ、ほかの小魚の中にも、オイカワのようにルアーにも反応するものがいて、モロコ(タモロコなど)も小型ルアーへの反応がかなりよいことが分かってきた。まずはカワムツで始まった釣りだが、他の対象魚でも楽しめる可能性が広がっている。