シンプルな仕掛けを海底まで沈めたら、一定の速度で巻き上げるという操作の繰り返しで、大型のマダイが釣れる。近年、各地で人気が高まっている、エサ要らずの和製ルアーフィッシングが「タイラバ」。その道具類や基本的な釣り方をご紹介。
深紅の魚体に、鮮やかな青色の斑点とアイシャドーを持つマダイ。全国に広く分布し、エサ釣りからルアーフィッシングまで、さまざまな釣り方の対象魚になっている。産卵期は春で、水温が低い時期は100m前後の深いところにいるが、水温の上昇とともに30〜40m、あるいはもっと浅いところにも入ってくる。沖合、堤防、磯やサーフ(砂浜や砂利浜)といろいろな場所からねらえるが、今回のタイラバは沖合での船釣りが前提。エサはエビやカニなどの甲殻類が好物だが、ほかにもイワシをはじめとする小魚、タコやコイカ、イソギンチャクといった軟体生物、ユムシなどのムシ類を食べるなど、幅広い食性を備えている。
さまざまなエサをかみ砕く丈夫な口(歯とアゴ)も特徴なので、魚の口には絶対に指を入れないようにする。フィッシュグリップがあれば安心だ。