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基本のシステムとマナー

誰でも楽しめるイケスを使った海の管理釣り場

海上釣り掘は名前のとおり、海の上に作られた釣り掘だ。波の穏やかな湾や防波堤の内側に「口」の字形に木製のイカダが浮かべ、その中に網を張ってイケスを作り、釣って楽しく、食べて美味しい魚たちを泳がせている。海の釣りを手軽に楽しめる一方、足場がよく揺れもないので船酔いの心配もなく、個人でもグループでも安心して楽しめる。
穏やかな湾の中に浮かぶ海上釣り堀。
仲間と話しながら気軽に楽しめる。
基本的なシステムは、「釣り放題方式」と「買い取り方式」の2つ。「釣り放題方式」はやや高めの料金だが、定額で時間内に釣った分の魚をすべて持ち帰れる。「買い取り方式」は、初期費用は低額になっているが、釣った分だけ魚代が発生するため釣り過ぎに注意する。その日にイケスに放流されている魚はホームページや受付で確認できる。
利用方法や釣り方の説明を受け、エサの購入や料金の支払いを済ませたら、必要な道具を借りて釣りを始める。道具を自分で持ち込む時には、使えるロッドの長さや本数、エサの種類、仕掛けなどに一定の決まりがあることが多いので事前に確認しておこう。ルアーは基本的に禁止だ。釣りはウキを使ったエサ釣りになるが、魚を近くに寄せるためにエサを撒く(寄せエサ撒きエサ)も多くの場所で禁止されている。
釣りは割り当てられた釣り座で行なう。
釣り場は複数の「釣り座」に区切られている。公平を期すために、受付の際に抽選で番号が決められるので、自分の当たった場所で釣りをする。場所により釣れる・釣れないの差が出る時はもちろんあるが、その中で工夫を重ねて魚を手にしよう。勝手に釣り座を移動するのは厳禁だ。仲間内での貸し切りだったり、空いている日にスタッフがOKした場合は、もちろん自由に移動できる。
青ものが掛かった場合は移動OK
釣り座に関して例外となるのが、青ものが釣れた時。来場者の誰かに青ものがヒットすると、スタッフや周囲のお客さんから「青で~す!」という呼び掛けがある。イケスを強い力で走りまわる青ものは、釣った人もある程度動き回らないと魚が取り込めないためだ。そこで、近くの人は一度釣りをやめ、仕掛けを上げて取り込みに協力する。青ものは一人が釣れると、周囲の魚も活性が上がって釣れやすくなる。一方で、途中でバラシ(ハリから外れる)をしてしまうと、魚の警戒心が高まり、そのあと全く釣れない時間が続くことがよくある。誰かが無事に釣りあげてくれれば、自分が釣れる可能性も高まるからこそ、声を掛け合って失敗を防ぐことが大切なのだ。

そのほかのマナーに関しては、海上釣り掘も他の釣り場と変わりはない。互いに挨拶し、イカダの上は走らず、ゴミが風で飛ばされないように注意すれば、大勢でも一日気持ちよく釣りができる。
※このコンテンツは、2016年12月の情報をもとに作成しております。最新の情報とは異なる場合がございますのでご了承ください。