人気の西湘サーフでウナギとワカシにWチャレンジ!夏を満喫する夕涼み&朝活の釣り(2ページ目)

シンプルなのに超優秀ペットボトル仕掛けでウナギをゲット!

クルマに戻った2人は、ワカシをねらった浜に注いでいる川の少し上流へ移動。ここで次なる本命魚であるウナギをねらうのだ
ウナギ釣りのプライムタイムである日没までに「ペットボトル仕掛け」を作る。材料は「500mlのペットボトル」「ミチイト(PEライン2号)」「ビーズ」「ナス型オモリ(30g前後)」「サルカン付きスナップ」「ハリス付きのウナギバリ」の6つ
ペットボトルにミチイトを100回ほど巻き付けたら(20㎝×100回で20mほど)、その先にオモリとビーズを通してスナップを結ぶ。スナップにハリス長が10cmほどになるようにウナギバリを結べば完成だ
これを複数個作る。ウナギ釣りは仕掛けの数が多いほうがシンプルに釣れる確率が上がる。ただし、ウナギの漁業権が設定されている川で釣りをする場合は、遊漁券が必要なほかサオ数の制限がある場合もあるのでそれに従おう
この川でウナギが釣れた話は聞いたことがないんですけど、西湘サーフの川なら可能性はあるはずなんですよ。で、ここも怪しいなと。
八木さんのアイデアを聞いて、エサはちゃんと準備しておきましたよ!
佐藤さんが自宅近くの散歩コースで採取してくれていたのがこのドバミミズ。動きがよく、匂いが強く、ウナギ釣りでは定番の「最強」エサだ
ありがとうございます! いい動き、いい匂い、もう釣れる気しかしません(笑) でもウナギ、本当にいるかな〜
さすがに釣りたい人も多いウナギですからね。いずれにしてもチャンスタイムは日没からの1時間限定じゃないかな。なんとかその短い時合をものにしましょう!
2つの小さな川が合流する地点でポイントの品定め。日中、ウナギは川の中の石組みや護岸の隙間に身を潜めていて、日没ととも周囲が暗くなるとエサを求めて外に這い出して来る。その可能性がありそうな場所に見当を付ける
いよいよ日没というタイミングで釣りを開始。ペットボトルに水を入れたら、ハリにエサのドバミミズを刺す。オモリの少し上のミチイトを手に持ったら、ペットボトルの頭を投げたい方向に向け、「エイヤッ!」と下手投げで投入。するとスルスルッとミチイトが放出されて仕掛けが飛んで行く。ウナギがいそうな低い堰堤など数個所に仕掛けを入れた
仕掛けを投げ入れたあとは、余分なミチイトを巻き取り、たるみを取った状態でペットボトルの首の部分にミチイトをハーフヒッチ。あとは平らな場所に立てておく。ウナギがエサに食い付くとミチイトが引っ張られ、ペットボトルが「パタン」と倒れ、首から外れたミチイトがスルスルと出ていくという仕組みだ
ペットボトルが倒れたら手に取って、ミチイトを手繰り寄せればウナギが釣れる!という仕組みですよね。これを考えた人は天才だと思いますよ(笑) 仕掛けも思っている以上に遠くに飛ばせますしね。
簡単に作れるから数も手軽に増やせます。
ですよね〜。あれ、今、ミチイトが揺れましたよ! カタカタ言ってる!
暗くなり始めてしばらく、八木の置いたペットボトルのミチイトが揺れた。ハゼなどのゲストフィッシュの可能性もあるが、ウナギが居食いしている時もペットボトルが倒れないことはある。何度かの揺れを確認し、しばらく待ったところで仕掛けを回収してみると……
ハイ来た! 小さくても盛んに身をくねらせるその動きはまさにウナギ!
いわゆるメソ(子供のウナギ)だが、初チャレンジの釣り場での本命魚だ!
このサイズはもちろんリリースするが、思わず手の平に乗せて愛でる
「次はかば焼きサイズで釣れてね!」と元気なうちにハリを外して流れに戻した
次は佐藤さんのペットボトルがパタンと倒れた。回収するとやはりヒット! その後、八木の仕掛けにもさらにもう一尾が来た! いずれもサイズは可愛らしいが、初見の川で魚にたどり着くプロセスそのものが楽しい
「来ましたね〜」「やっぱりいたね〜」と興奮を抑えきれない大人2名。ただの街灯も祝福の光に見える! さらにこの夜の部にはオマケがあった
さっき予備の仕掛けを取りにクルマに戻った時、水際をちょっとのぞいてみたんですけど、いたんですよ、あの大物が……。
それってもしかして……テナガエビですか!
そうそう。あれはでかかったですよ! せっかくなのでそっちも釣りましょう。
実は今回の釣りに出発する前、「夜はテナガエビも行けるのでは?」と話していた両名。テナガエビもウナギと同じ夜行性。夜の川の岸際をライトで照らすと、エサを求めて動き回る姿を見つけられることがある。というわけで、佐藤さんが釣り道具に入れていたサオで第2ラウンドを開始。足もとの草の陰にさっそく長い手の持ち主を発見した
交互にサオを持ち、ヘッドライトを当ててテナガエビの姿を確認したら、目の前にエサを落とす「見釣り」をスタート。エサはウナギ釣り用のドバミミズの切れ端だ
するとこの特大ビッグアームが食いついてきた!
このテナガ、今シーズンに釣ったものの中でも特大サイズです。ウナギもうれしかったですけど、こっちも驚いたな〜。 
この方法は大きいのだけを選んで釣れますからね。念のためサオを忍ばせておいてよかったです(笑)
夜の「ウナ&テナ」釣りは期待を上回る成果。翌朝のワカシチャレンジに備え、このあとはしばしの休憩タイムとした

西湘サーフを西へ東へ。待望のワカシの回遊はあるか!

翌朝、夜明け前からやって来たのは、西湘サーフの中でも一番人気で実績もある国府津海岸
ルアーは前日と同じライトショアジギング用の30g前後。ロッドとリールは「ワカシ釣りを含めたライトショアジギングタックルとしても使いやすい」という10フィートのシーバスロッドと4000番のスピニングリールの組み合わせだ。ラインはミチイトがPE1.2号でリーダーが16ポンド
夜明け前、ベイトフィッシュの有無を確認をするためにも、試しにジグサビキを投げてみた八木の仕掛けに小さなカマスがヒットした。しかし、本命の反応がなかなか来ない
海のようすを見ながら、「この雰囲気なのにおかしいな〜?」と首をひねる佐藤さん。ベイトの気配もあるのだが、広い範囲を見渡してもなぜかナブラ(フィッシュイーターに小魚が終われる波立ち)が全く起きないのだ
アタリはありますか? とりあえずカマスが釣れましたが、それもイッピキであとが続きません。他のアングラーも見る限り魚が釣れていないような?
潮色もいいし、風も波も穏やかで、小魚の群れがいるらしき海面のざわめきもある。ワカシ釣りにはこれ以上ない好条件のはずなんですけどなんでだろう? 正直、昨日の夕方に釣れた時には、「これなら明日は楽勝だ」と思っていたんですけど!(笑)
明るくなり左右を見れば、どこまでも等間隔に続く釣り人の列!「西湘サーフでワカシが釣れ始めた」という情報にはそれだけ誘引力がある
状況が変わらない国府津海岸を見切り、同じく釣果情報があった酒匂海岸のようすも見に行くが、日の出のあとのプライムタイムは過ぎていることもあり、こちらも釣れているようすはなかった
さらに東に戻りながら地引網が行われる梅沢海岸もチェックするがノーフィッシュ。「これで釣れないなんてウソでしょ!」と名人も思わず苦笑い
午前9時過ぎ、さらに東に戻って最後のワカシ釣り場に選んだのは、前日の夕方に佐藤さんが釣れた大磯海岸。最後のチャンスに期待して、2人ともフルキャストで臨む
しかし八木さん、キャストの飛距離、確実に伸びてますよ。昨日の夕方の1発目にそれくらい投げられていたら、たぶん釣れていましたね(笑)
ほんとですか! 身体も慣れてきて、いい感じで投げられるようになって来たな〜とは思っていたんですよ。西湘の海を目の前に、繰り返し全身運動してますから、少なくとも超健康的(笑)。あとは魚だ!
ワカシ釣りはタイミングなんですよ。こういう時もあるんです。今日は周囲の海から大きな群れが一度抜けちゃったタイミングなのかもしれませんね。でも、秋までは回遊魚ねらいのチャンスが定期的にあります。ぜひまた来ましょう!
そうですね。釣りは諦めずに通うのもだいじです。今回は「半日」+「半日」のW釣りであっという間でしたけど、思い立ったプランにチャレンジする楽しみはしっかり実感できました!
人気の釣り場を舞台にしたチャレンジ企画はひとまず終了。とはいえ西湘サーフの青物シーズンはまだまだ続く。酷暑・猛暑が当たり前になった近年、あらためて夜釣りや早朝の釣りから楽しいメニューを探してみてはいかがでしょうか?

今回使用したクルマ

WR-V ※オプション装着車
  • ※このコンテンツは、2025年7月の情報をもとに作成しております。最新の情報とは異なる場合がございますのでご了承ください。