午前中のうちに目星を付けていた釣り場をいくつかチェックした針生さん。しかし、この日は少し難しい条件のようだ……。
再び朝一番のポイントへ。
本命のクロダイは微笑むのか?
昼まであと少しというタイミング。この日の条件だと、このまま南下して他のポイントをねらっても状況は変わらなさそうなため、朝一番に釣って魚の気配があった、ぷかり桟橋に戻ってみるという。
夏場の釣りは気温も高いため、カニやカラスガイといったエサも弱りやすい。そこで最後の勝負に備えて、フレッシュなエサを調達したのだった。そして、ぷかり桟橋に戻った針生さんは、朝にアタリがあった遊歩道の下を元気なカニをエサにねらっていく。
ハリに付けたエサのカニを一度沖に向けて軽く振り出し、ブランコのように手前に戻ってきたところで、そのまま足もとの空洞に落とし込んで行く。すると釣り始めて数投後、サオ先がギュンと内側に引き込まれた。
「来ました! これはクロダイです!」と針生さんが声を上げる。
「大物なら50cm以上、さらにいえば60cm以上が理想ですけれど、その日の条件の中でねらいどおりに釣れればどんな魚でも最高です」と、ようやく手にできた魚にサイズ以上の満足感をもらった。
その後、もうしばらくねらってみるが、南風もさらに強まる予報だったので、この日の釣りは終了。針生さんはサオを畳んだ。
出発地に戻り、スマートフォンアプリSmaChariで走行ログを確認してみると、釣り場までは往復で14kmほど、釣り場のみなとみらい地区では8kmほどを移動していた。合わせて20km強。その中には往復の急坂も含まれている。
「自分の足でこれだけの距離を動き回れるのですから、電動アシスト付き自転車はやはり便利です。自分がまだ見つけられていない有望ポイントもきっとあると思うので、さらに釣り場に通って、いい魚を釣りたいですね!」と力強く宣言するのであった。
「SmaChari(スマチャリ)」とは?
今回使用したe-Bikeは、Hondaが開発した「SmaChari(スマチャリ)」を搭載した「RAIL ACTIVE-e」というモデル。SmaChariは、自転車に取り付ける電動アシストユニットと、それに連動する専用のスマートフォンアプリにより、さまざまな自転車を電動アシスト化・コネクテッド化できるというサービスだ。