パラシュートアンカーで
流し釣り
凪のよさに反して
魚探に映る影はないが……
さて、このあたりで水深60mだね。ボートを流しながら釣っていけば、本命のアマダイがねらえると思うんだけれど……。
魚探の反応はどうですか? マダイっぽい大きな魚の影が映ったりして!
それがねぇ……まったく魚影がないんだよ。
冬の一番寒い季節とはいえ、ずいぶん魚っ気が薄いなぁ……(苦笑)
アマダイ自体は砂地底に潜んでいるから、魚探には映らないと思うんですが、とはいえ魚っ気自体が薄いとなると、なかなか厳しい戦いになりそうですね。でも、これだけ穏やかな凪に恵まれるのも珍しいですよね!
そうだね。少なくともその点で、今回の「初出艇」を釣りの神様が祝ってくれていることは間違いない(笑)
魚探チェックではひとまずこれといった魚影はなし。周囲はフラットな砂地底。はたして魚は釣れるのか?
パラシュートアンカーを投入。凪とはいえ潮流はそれなりにありボートが流されるので、そのスピードをダウンしつつ、じっくり魚をねらえるようにする
ボートの前方でパラシュートがきれいに広がれば釣り開始だ
なお、沖合で流し釣りする時に注意したいのが海中に設置された刺し網。こうしたブイとブイが並んでいる間の部分には、魚をとらえるための刺し網が海中に差し渡されている。仕掛けを底まで下す釣りはできないので注意したい
何度も言ってしまいますけど、やっぱり最高だなぁ。ボートも程よく流されて、釣れる気しかしません!
今日は9:30と13:15が潮止まりだね。アマダイは潮止まり前後にパタパタッと釣れることが多いけど、午後は風も出て来るだろうからやっぱり午前中勝負だね。
オキアミをハリの軸に沿って真っすぐ刺したら仕掛けを下ろす。アマダイ仕掛けは長さが2m。オモリを底まで落としたら、潮の流れぐあいなども感じ取りながら、エサが底付近を漂うようにイメージしてオモリをやや底から持ち上げてアタリを待つ
ロッドは手で持っていてもいいが、2馬力ボートは適度に船体が揺れるため置きザオが効果的。ナチュラルなリズムで効果的な誘いができる
小さなアタリのあとに
待望の引き込み。
釣りの神様は微笑むのか⁉
お! かれこれ1時間近く全くアタリがありませんでしたけど、ようやくサオ先が震えましたよ。でも、ちょっと小さいな〜(苦笑)
うーん、ちょっと違うかも。でも、あまりに生命感が薄かったので、実はそれでもうれしいかもです(笑)
水深50mから浮上したそのお姿は……
お約束のトラギス(にしては良型?)。普段なら何でもないゲストフィッシュだが、この時は思わず「釣れてくれてありがとう」と感謝してリリース
すると釣りの神様が善行を見ていたのか、次の仕掛け投入でサオ先をしっかり引き込むアタリが来た!
来ました! これは少なくともサイズアップした魚で間違いありません。
よし、これで乗ったはず!
電動リールの巻き上げに入ったあとも、定期的にグン、ググンと力強い反応がある。丸山さんもランディングに備えて隣で待機。電動リールのカウンターは残り5mほどまで来たのだが……
掛かった直後から何度かグングンと潜るような抵抗を示したので、おそらくですけど、マダイっぽかった気がします。アマダイと違って口が硬いですし、ハリはアマダイ用のハリですし、もっとしっかりアワセを入れて、巻き上げも強くてよかったかしれません。
ちょっと慎重になりすぎたなぁ〜。
とはいえ、ようやく時合が来たのかもしれないね。ん?
なんだかこっちの穂先の反応も怪しいぞ。
ここで丸山さんにチャンス到来! 自分のサオに目を戻すと、何かが掛かっている気配がある
どうかなぁ〜。八木くんのランディングを手伝おうと、サオ先からしばらく目を離していて、アタリもそこまで大きくないから自信はないけれど……。
電動リールを一定速度で巻き上げる丸山さん。海面下にうっすらと見え始めた魚のシルエットは太陽の反射もあるがやや白っぽくも見える。
いや、えっ? アマダイっぽいですよ!
あっ、やっぱりアマダイだ!
小さなアタリかつランディング直前に見えた色が白っぽかったので半信半疑だったが、無事に取り込むとしっかりアマダイ!
しかも3種類いるアマダイの中で、数が少なく人気も高いことから「シロアマ」の名前でアングラーに親しまれているシロアマダイだった!
丸山さん、シロアマじゃないですか!
サイズはかわいらしい1尾とはいえ、この状況で釣っちゃうなんて素晴らしすぎます。僕も自分事のようにうれしいです。
同じコースを流せばまたチャンスもあると思うし、もう少し頑張って釣ってみよう!
丸山さん、本日はHonda釣り倶楽部号のデビュー戦にお付き合いいただき、ありがとうございました!
これから暖かい季節になれば、また違った釣りが楽しめるはず。ぜひいろんな場所や魚にチャレンジしてみてください!
そうですね。特別な大ものは釣れませんでしたけれど、オリジナルラッピングの2馬力ボートで海に浮かび、自分たちの手で魚を追いかける楽しさをあらためて実感できましたし、今回のミッションは無事に達成ということで!
Honda釣り倶楽部号で、これからもさまざまなフィールドで季節の魚をねらいます。ご期待ください!