東伊豆の海岸へアラサー男子旅。
夏の暑さを吹き飛ばす激アツ料理編

暑気払いにもぴったり。
スパイシーな釣魚料理に舌鼓

翌日、小宮さんが用意したのは各種のスパイス類、ハーブ類、夏野菜など。これで二人が食べたいゼッピン釣魚料理を作る
なんだかフレッシュな香りが漂っていますね! 
塚田君のスープカレーの話がいいヒントになったよ。蒸し暑くなってくるし、根魚の濃厚な旨味を活かしつつ、エスニックなカレーに仕立ててみたいなと。
いいですね〜。なんでも手伝います! それにしてもスパイスとかハーブってこんなにあるんですか。ちなみに僕……カレーは好きなんですけど激辛系は苦手なんです。大丈夫かな?
今回のレシピでいえばカイエンペッパーを控えめにするとか、辛いスパイスの量を調整すれば誰でも美味しく食べられるよ。
なるほど!
昨日の釣りは数も釣れたから、まずはスープカレーにも合う前菜を2品作ろう。その後にメインディッシュのスープカレーだ。もちろん、どれも根魚の良さはしっかり活かすよ。
楽しみだなぁ。よろしくお願いします!

1 根魚とフレッシュハーブの
カルパッチョサラダ

【材料/2~3人前】
①根魚(中型1尾。アカハタでもカサゴでもよい)、②クレソン(20g)、③ディル(3g)、④レモン(半分)、➄ミニトマト(2個)、⑥パクチー(お好みで)のほか、エクストラバージンオリーブオイル(30cc)、塩(少々)
【手順】
根魚はウロコと頭を落としてから3枚下ろしにし、身は腹骨をすき取ったら皮を引き、さらに血合骨を取り除く。根魚のさばき方はこちらも参照。骨を取った身は最後に一口大に切り分ける。身以外の頭や皮もすべて他の料理に使うので取っておく。
フレッシュハーブ(②と③のほか、⑥パクチーをお好みで)を細かく刻んでレモンを絞り、オリーブオイルと塩で調味したら、切ったミニトマトを入れ、さらに根魚の切り身を加えて全体をざっくりと和える
冷やした器に立体的に盛り付ければ完成! 旨味の強い根魚の身をフレッシュハーブのさわやかな香りと一緒に楽しむ

2 根魚の皮パリ

【材料/2~3人前】
①根魚の皮(カルパッチョにした魚の皮2~3尾分)のほかに、エクストラバージンオリーブオイル(10cc)、塩(少々)、白胡椒(少々)、黒胡椒(少々)、香味野菜・レモン(少々)
【手順】
冷たいフライパンにオリーブオイルを引き、身側を下にした根魚の皮(身が厚く付いていてもOK)を敷いたら、キッチンペーパーを被せ、さらに重しになるフタを上から乗せた状態で火にかける。最初の熱で皮が縮まないようにするのがコツ
皮に熱が通ったところで(1~2分)フタを外し、両面がパリッとするように炒めたら塩胡椒で調味する
香味野菜とレモンを添え、仕上げにパラリと塩を振ったら完成! パリパリとした触感と根魚の皮の旨味が楽しめるおつまみだ

3 根魚と夏野菜のスープカレー

【材料/2~3人前】
根魚(中型2~3尾)、②夏野菜各種(アスパラ4本、ヤングコーン4本、パプリカ1個分)、③玉ねぎ(大1/2個)、④生姜(30g)、➄ニンニク(4片)、そのほかに市販のスパイス類(鷹の爪2本、クミンシード2g、カイエンペッパー適量、ガラムマサラ適量、クローブ1g、ローリエ2枚)、オリーブオイル(50cc)、昆布(1枚10cmほど)、塩(8g〜)、水(800cc)、トマトピューレ(小2パック)
【手順】

最初にスープを取る。鍋に水を張ったら根魚のアラ(3枚に下ろした時に出る頭と中骨)、玉ねぎ(皮付きでOK)、生姜、昆布を入れて火にかける。沸騰するまでは強火、沸騰したあとは中火にして、汁に黄金色が付くまで煮込む。スープに出る灰汁は最初に一度すくったら、次からは旨味の元になるため無理に取らなくてよい

オリーブオイルを引いたフライパンでニンニク、鷹の爪、クミンシードを炒めたら、さらに刻んだ玉ねぎを適量入れ、カイエンペッパーを少量入れる(辛いものが苦手な場合はなくてもよい)。さらにトマトピューレを入れて塩で調味しながら煮る

根魚のアラで取ったスープ(キッチンタオルなどでこしておく)にフライパンの材料を入れたら、ガラムマサラ、クローブ、ローリエを入れて煮込む。煮込み時間は長い必要はなく、全体に味がなじめばOK

3枚に下ろした根魚の身(皮付き)と夏野菜を焼き色が付くまでフライパンで炒める
スープ皿に根魚の身と夏野菜を盛り付け、煮込んだスープを注いだら完成! 上品でありながら旨味の強い根魚の身、皮の旨味、スパイスの効いたスープの相性がゼッピンのスープカレーだ
2馬力ボートで釣った魚がプロの腕で次々と華やかなメニューに変身! ひとたび料理が始まると、ほぼ味見係だった塚田君もそのスゴ腕に驚く
お待ちかねの実食タイム! 皿からはすでに美味しそうな香りが漂っているが、そのお味は?
うんま! 魚のカレーってこんなに美味しいんですか! アカハタもカサゴも身はプリプリだし、本当にスープカレーに合いますね。辛さも全然大丈夫です。
実はアカハタとカサゴで作ったのは初めてだけど、我ながらいい味だ。これってやっぱり、魚が根魚だからなんだよね。
ボート上での僕のつぶやきが少しは役に立ったのかな?(笑)
昆布を少し入れているは和の料理法だけれど、あくまで相乗効果で根魚の旨味を引き立てるため。そこにスパイス、香味野菜、トマトの旨味も重なっているよね。
カルパッチョサラダもさっぱりとした酸味がカレーの付け合わせにぴったりですし、皮パリも濃厚な味わいで面白い。プロの手にかかると釣った魚がこんなになるんだ!
でも一番の調味料は「自分たちの釣った魚」だからだよね。2馬力ボートはただ楽しいだけじゃなくて、ポイントを自分たちで見つけないと釣れなかったり、ボートの組み立てや後片付けも含めれば体力もいるんだけれど、それがすごく楽しかった。
そうですよね。2馬力ボートだからこその達成感は最高でした。これは一回じゃもったいないなぁ〜。
せひまた行こうよ。料理の引き出しはまだまだあるから任せておいて!
OKです! 今回のゼッピン料理、もう間違いなく美味しいので、勝手に太鼓判を押しちゃいます(笑)。ぜひまたやりましょう!
こうしてアラサー同世代の釣り好き二人のミッションは無事終了。次の釣行への夢を膨らませたのであった

今回のクルマ

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  • ※このコンテンツは、2025年6月の情報をもとに作成しております。最新の情報とは異なる場合がございますのでご了承ください。