翌日、小宮さんが用意したのは各種のスパイス類、ハーブ類、夏野菜など。これで二人が食べたいゼッピン釣魚料理を作る
塚田君のスープカレーの話がいいヒントになったよ。蒸し暑くなってくるし、根魚の濃厚な旨味を活かしつつ、エスニックなカレーに仕立ててみたいなと。
いいですね〜。なんでも手伝います! それにしてもスパイスとかハーブってこんなにあるんですか。ちなみに僕……カレーは好きなんですけど激辛系は苦手なんです。大丈夫かな?
今回のレシピでいえばカイエンペッパーを控えめにするとか、辛いスパイスの量を調整すれば誰でも美味しく食べられるよ。
昨日の釣りは数も釣れたから、まずはスープカレーにも合う前菜を2品作ろう。その後にメインディッシュのスープカレーだ。もちろん、どれも根魚の良さはしっかり活かすよ。
①根魚(中型1尾。アカハタでもカサゴでもよい)、②クレソン(20g)、③ディル(3g)、④レモン(半分)、➄ミニトマト(2個)、⑥パクチー(お好みで)のほか、エクストラバージンオリーブオイル(30cc)、塩(少々)
①根魚の皮(カルパッチョにした魚の皮2~3尾分)のほかに、エクストラバージンオリーブオイル(10cc)、塩(少々)、白胡椒(少々)、黒胡椒(少々)、香味野菜・レモン(少々)
根魚(中型2~3尾)、②夏野菜各種(アスパラ4本、ヤングコーン4本、パプリカ1個分)、③玉ねぎ(大1/2個)、④生姜(30g)、➄ニンニク(4片)、そのほかに市販のスパイス類(鷹の爪2本、クミンシード2g、カイエンペッパー適量、ガラムマサラ適量、クローブ1g、ローリエ2枚)、オリーブオイル(50cc)、昆布(1枚10cmほど)、塩(8g〜)、水(800cc)、トマトピューレ(小2パック)
2馬力ボートで釣った魚がプロの腕で次々と華やかなメニューに変身! ひとたび料理が始まると、ほぼ味見係だった塚田君もそのスゴ腕に驚く
お待ちかねの実食タイム! 皿からはすでに美味しそうな香りが漂っているが、そのお味は?
うんま! 魚のカレーってこんなに美味しいんですか! アカハタもカサゴも身はプリプリだし、本当にスープカレーに合いますね。辛さも全然大丈夫です。
実はアカハタとカサゴで作ったのは初めてだけど、我ながらいい味だ。これってやっぱり、魚が根魚だからなんだよね。
ボート上での僕のつぶやきが少しは役に立ったのかな?(笑)
昆布を少し入れているは和の料理法だけれど、あくまで相乗効果で根魚の旨味を引き立てるため。そこにスパイス、香味野菜、トマトの旨味も重なっているよね。
カルパッチョサラダもさっぱりとした酸味がカレーの付け合わせにぴったりですし、皮パリも濃厚な味わいで面白い。プロの手にかかると釣った魚がこんなになるんだ!
でも一番の調味料は「自分たちの釣った魚」だからだよね。2馬力ボートはただ楽しいだけじゃなくて、ポイントを自分たちで見つけないと釣れなかったり、ボートの組み立てや後片付けも含めれば体力もいるんだけれど、それがすごく楽しかった。
そうですよね。2馬力ボートだからこその達成感は最高でした。これは一回じゃもったいないなぁ〜。
せひまた行こうよ。料理の引き出しはまだまだあるから任せておいて!
OKです! 今回のゼッピン料理、もう間違いなく美味しいので、勝手に太鼓判を押しちゃいます(笑)。ぜひまたやりましょう!
こうしてアラサー同世代の釣り好き二人のミッションは無事終了。次の釣行への夢を膨らませたのであった