ステップバン

購入検討中の方必見!オーナーの購入体験記

乗り続けて28年

たけごんさん
男性/40代/愛知県

STD
2007年10月27日

とにかくこの車が欲しかったから きっかけ:
とにかくこの車が欲しかったから
乗り続けて28年
クルマのご購入を考えたきっかけ
もう今では記憶があまり定かではないが、高校生時代(はは、30年くらい昔だ!)にそれが町を走っている姿を眺めたような…気がする。
真っ白なボディのそれは、軽快なエンジン音を響かせながら高校生の僕のすぐ横を走っていった。
僕は「えっ!」と声にならない声を発して振り返ったが、それは、もう交差点の遥か向こうへ消えてしまいそうになっていた。それが、僕とステップバンのはじめての出会いだった。

次にステップバンを間近で見たのは、社会人1年生のとき。
ある土曜日の午後、名古屋駅の東側にあるパチンコ屋さんの前にそれは停まっており、初めて僕の前へその姿をじっくりと見せてくれた。
スピードメーターやコンビネーションメーターは運転席と助手席のほぼ中間に位置している。ダッシュボードは真っ平ら。床からはとてつもなく長いシフトレバーがにょきにょきと生えている。
左右に大きなドアが2枚ずつ、リアには上下分割式のハッチとゲートがある。丸い目玉がくりくりと可愛らしい。ボンネットのヒンジもとてもオシャレだ。
ステップバンのサイドボディーは真っ平らで、オーナーが好きなデザインを施して楽しむことができる。僕の見たそれは、どこかのパン屋さんの配達用の車らしい。白いボディーで、ドア部分だけがギンガムチェックになっていた。
よく見ると、エンブレムに「Life」とついている。「Life」のバリエーションなのか?「こんなかわいい車、お金を貯めて絶対買うぞ!」と心に決めていた。18歳だった。
ご購入までのエピソード・ストーリー
当時、ちょうどRV車ブームで、カー雑誌がこぞってRV車特集を組んでいた。
そのRVブームが、ステップバン人気に拍車をかけたのだろう。
カー雑誌の特集でも、ステップバンの記事がよく紹介されるようになり、元々オシャレでキュートなボディを様々にカラーリングしたステップバンがよく記事になっていた。
僕はそれらの記事を一生懸命チェック、スクラップしていた。そして、昭和54年のお正月には、雑誌の写真をもとに、ラジコンのステップバンを完成させた。

僕のステップバン好きは、職場の中でも相当有名になっていた。そんなことからある日、先輩からいい中古車があるという話が入った。結果的にこの「中古車」を今日まで手放さず乗り続けることになるのだが、当時はそんなこと知る由もない。

昭和54年5月2日、僕は、職場の先輩と一緒にO市の中古車展示場へ行き、売買契約書にサインをした。5年落ち、現金価額で○万円だった。契約、即、引取りで、その足で陸運事務所まで行き、Mナンバーを返還し、新しいNナンバーの交付を受けた。
家に帰り彼女(今の奥さん)に電話。
「もしもし、車買っちゃった。赤くて小さいやつ・・・」(^^ゞ
何が購入の決め手になりましたか?
買った後で気がついたのだが、昭和49年1月に初年度登録のステップバンは、アルミホイールを履いていた。しかし、2タイプあるグレードはスタンダードで、サンバイザーは運転席にしかなく、AMラジオも付いていない。ヒーターユニットは、内気循環のみの太鼓形をした、実にチープなタイプだった。そして、前のオーナーはサーファーだったらしく、それっぽいステッカーも貼ってあった…。

僕のものになって、わずか1週間のうちにボディにイエローのラインを入れ、リアハッチにはイラストを描いた。僕がいつかステップバンを手に入れたときのために、ずっと前から考えていたデザインだった。
結婚し、長女が生まれ、よくあちこちの公園などへ遊びに行ったものだ。その長女も今年お嫁に行ってしまった。でもステップバンはまだ家にいる。
ステップバンとの付き合いが始まって32年。今も現役で乗り続けています。そしてステップバンを通じて、全国のたくさんの方とお知り合いになることもできました。もう、絶対手放せません。