選出の心
弟さんの「我が家にはHonda SENSINGの付いたクルマが必要ではないか?」という提案から購入に至るまでの、ご家族の怒涛の2か月間。お財布の紐を握るお母様の決めた期限内までに、皆のバラバラな条件を満たす1台は果たして見つかるのか!?そんな心配もそれぞれに試乗することで解消、お母様も納得。ご家族全員から「決めて良かった!」と感想をもらえた座布団亭主さんに、10月の家族会議大賞を贈ります。おめでとうございます!
家族のHonda車のこれまでとこれから
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父が、バラード ST型を購入した時から我が家はずっとHondaを中心に車を選んでます。シビック セダン EF型、アコード CB型、アコード ワゴン CF型、インサイト ZE型(弟が現役で乗ってます)。全て20万キロを超えて担当者の方から「もうそろそろ…」と言われた時が買い替えのタイミングでした。母は花屋をやっていたので、ずっとアクティ・バン HH型(4WD)を2台乗り継いでいました。こちらも20万キロ超えでの乗り換えでした。常にオイル交換やメンテナンスを担当者の人と相談してやってましたが、大きな故障も無く快適でした。私は、初代レジェンド KA型(可変ウイングターボ)を中古で買って、とても快適に乗りました。その後は、父親のお下がりを廃車まで乗る役目をしています。5年前、自分と同じ年齢のステップバンと出会い、DIYで直しながら、旧車ライフを楽しんでいます。妻は、シビック EK4を18万キロまで乗り、ライフ JB6に一目ぼれして15年乗ってます。妻は今、N-WGNが欲しくてパタパタしています。ライフ JB6は今年免許を取った娘にお下がり予定です。我が家のHonda車に対するイメージは、丁寧なつくり、安心して長く使える、そんなイメージです。

決断の瞬間は突然に
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家族の様々な意見の中、弟と相談しN-VANのカタログを持って帰って来た時は「軽ワンボックスでしょ?今家にある○ブリーと違いが有るの?」「Honda SENSINGなんて無くても運転してる、年寄り扱いするな!」といった感じで、Hondaの店まで連れ出すことが出来ませんでした。○ブリーの車検が来月と言う頃、妻のライフ JB6の不調により部品交換となりました。その際、担当者の方に、弟と検討中のN-VAN +STYLE FUN(4WD)に試乗させてほしいと懇願したところ、とても頑張っていただき、用意してもらう事が出来ました。家に帰り、父に見せびらかすと「晩酌前に、チョット乗せてみろ」と言うので、母親も引っ張り出して、試乗する事が出来ました。車に驚く父の表情は楽しかったのですが、翌日の母の発言に、家族全員驚きました。「○ブリー廃車にする!だから、車検切れる前!消費税あがる前!それまで納車できなければ、車は買わない!年寄りだから、今のままで死んでいく!」と騒ぎ出したのです。母が購入すると決めた途端に、父親も「インサイトは弟にやる、年寄りの車1台にまとめて、維持費を減らす。さあ急げ!」一番得したのは、口だけ出して、インサイトを貰った弟でした。
試乗した時は、我が家の最先端の車がインサイトだったので、父親の第一声は「これ、軽自動車なの?時代が変わったの?」助手席の母は「今、時代は、令和だよ」と、答えが全く噛み合っていませんでしたが、2人とも納得していました。とにかく音が静かで、見た目の大きさもあるが、車内もとても広く感じたとの事。助手席は、硬かったと言ってました。これは、オプションのシートカバーで対策しました。
N-VAN購入後、父は、張り切って畑に遊びに行ってます。車の中までドロドロにして、楽しんだ後は、必死に掃除して楽しそうです。母は、買い物や友達との茶会に出かけてます。両親の車が1台になった事で、お互いの予定や送り迎えなど、今までになかったコミニュケーションが広がってます。対応できない所は、自転車で走っていってる模様です。
弟は、とにかく頑固な父がいつまでハンドルを握るか、そして家族の責任とは何か、必死に考えていました。しかし、父の趣味の畑仕事を奪いたくない。そのためには遠くの畑までの足がいる、という矛盾が多い問題に悩んでいる時に、試乗車で体験したHonda SENSINGが購入検討の入り口でした。少しでも長く、少しでも安全に運転してもらい、満足して免許返納まで生活してほしい。それが、購入後も続く思いです。

購入の決め手
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Honda SENSINGは、70歳を超えた両親を、安心して、いつも通りに元気に出かけてほしい。そんな兄弟の思いで必須条件でした。後は、父や母、そしてたまに使う弟が言いたい放題の条件を提示して来たのでした。納車されて1か月、一番の印象を聞くと「4WDの状態での小回りが、今まで出来なかった。この車は常に4WDだけど、キレイに小回り出来る」「軽なのにトルクが大きいのか、加速が良く安定している」「意外と燃費がいい」「センサーが、運転の楽しさを奪ってしまうのかと思ったが、自由度がしっかりあり、運転が楽しい」「荷室の床が低いので、耕運機の積み下ろしが非常に安定し楽になった」との事でした。
両親はオートライトがとても気に入っているとの事でした。晴天の日のトンネルが、高齢になってから怖かったとの事で、ライトが自動でついてくれると、とても安心できると言ってます。オプションで取り付けたサンバイザー上の収納は大好評です。車検証入れの収納できるグローブボックスはありませんが、オプションのおかげで入れるところが有るし、ちょっとした小物が助かると言ってます。
納車の翌週末に、一人暮らしの娘の大学で学園祭があるとの事で、両親と3人で出かけました。3人乗って峠越え、今までの軽だったら、登坂車線が厳しかった。しかし、N-VANは制限速度を割る事も無く、淡々と坂を上ってくれました。3人で驚きながら、ACCも使ってみたりしました。娘のアパートの近くまで来た時、父親が「この角のイタリアンレストランは30年前に、俺が現場監督して建てたんだ、まだやってる!当時のままだ」と、感動してました。その日の晩は、4人でそのイタリアンレストランに行き、楽しい晩御飯を食べました。「オープン記念で、工事業者全員招待された時の味を思い出す」と言ってましたが、シェフは息子さんに代替わりしているとの事なので…。
私にとって車は、人生を面白くしてくれる相棒です。自分の足だけでは行けないところ、公共交通機関では運べない荷物。自分勝手なスケジュール、全て可能にしてくれるタイムマシーンです。
両親は、N-VANが来てから、キャンプ用品店を2人で見て歩いてます。聞いてみると、あまりに運転が楽しいので、北海道の道の駅、車中泊旅行!を検討しているとの事でした。70歳を超えて、新しい楽しみが増えたと言っています。私たち兄弟も、従来の車より安心して笑顔で「行ってらっしゃい」が言える、そんなカーライフを続けていきたいと思います。