- 選出の心
- それまでは都内でペーパードライバーだった日向のたぬきさん。転職先の宮崎では公共機関での移動が難しいため車を検討することになり、節約生活を経てN-ONEをご購入いただきました。そのN-ONEを「オーナーに胸を張らせてくれるクルマ」と、気に入ってくださっている様子の日向のたぬきさんに、2月の家族会議大賞をお贈りしつつ、その節約生活やN-ONEの気に入ってる点などをお聞きしました。受賞おめでとうございました!
- ツアラーの乗り味が忘れられない!
都内にいた頃はずっとペーパードライバーだった私。転職で宮崎に越してきた折に必要に感じ、「自動車を買わなければ」と、決意したのは2012年の10月でした。視界が良好で小回りが利き運転がストレスにならないクルマがなによりの安全に繋がると思い、目標を軽自動車に絞りました。
他社を含め検討を始めましたが、HondaでN-ONEのティザーサイトが公開された時に、姿もわからないのにカタログを請求していました。おそらく全国で最も早くカタログを手に入れた一人になったと思います。
当初はスペースの広いN-BOXを考えていましたが、実家と付き合いのあるディーラーさんに行きツアラーの試乗をしてみて、その動力性能の高さに目を見張りました。ダウンサイズ過給の設計思想や、ツートンのカラーバリエーション。フロントマスクにもさまざまなタイプがある事…。気付けばHondaの軽自動車で一番欲しい自動車はN-ONEになっていました。
他社では、D社のMや、S社のW。そしてM社のeなどを検討。私の条件は、維持費の安さ、取り回しの良さから軽自動車。しかし、隣の鹿児島県へ歴史講座や旧跡を訪ねる目的から、高速道路や、曲がりくねったアップダウンのある山道にも負けないターボエンジンが必須でした。
ただ、D社とS社の営業マンはターボ車を売るのに積極的でないためか試乗ができず、NAの性能の高さを売りにするばかり。NAでも、試乗コースの坂道や流れの速い国道に不足がない事は分かりましたが、一度試乗したツアラーの乗り味は忘れられませんでした。
また、M社ではターボ車の試乗もさせていただきましたが、N-ONEが良いことを再確認するためだったような気がします。
最後にして最大のライバルは、新型ライフとしても噂が流れていた同じHondaのN-WGNでした。燃費情報を調べて集計し、購入後のライフサイクルコストまで計算しましたが、一年間N-ONEをカタログで眺め続けていた愛着と、趣味の史跡巡りをするのにHondaの名車N360をモチーフにしたデザインがピッタリだと思えたのです。
- 胸を張らせてくれるクルマ
さて、車を買うと本格的に決めてからの1年間は節約生活。実家を離れてから2年間、食事は外食と惣菜がメインでしたが、外食を極力避けて自炊をし、なるべく弁当を作るようにしてきました。自炊しだして半年も経つと、家と会社が近い事を利用して昼休みには家でも食事をしていました。そうとう無理だとは言われましたが、続けるうちに後輩からは痩せたと言われるようになり、一石二鳥です。現在も自炊を続けています。他にも使わない電気やガスを極力消すなど基本的なことから、遠方に行く時は特急ではなく高速バスを、回数券で使い少しでも安く上がるように努力していました。
そんな日々の後いざ購入となり、Hondaディーラーのご担当者さんにはお世話になりました。新卒の営業さんで、やや不慣れな感もありましたが好感の持てる人で、なにより連絡を密にとってくれました。一番印象に残っているのは、納車の予定日に私が体調を崩して寝込んでしまった時、わざわざお見舞いにまで来ていただけた事。弱っていた時だけにありがたかったです。
納車後、主な用途は趣味とレジャー。県内でもバスすら見かけないような山のなかにある史跡を訪ねたり、高速道路を走って隣の市や鹿児島県まで歴史講座へ出かけたり。今度は家族が東京から宮崎に遊びに来ますので、その時には県内の様々な名所を訪れようと思っています。
燃費については道路事情のせいもあるのでしょうが、実家にあるフィット ハイブリッドよりも燃費が良いことが多く、毎回旅の締めくくりに燃費を確認するのを楽しみにしています。D社のMを新車で買った友人にも乗ってもらいましたが、カタログ上では燃費が勝っているはずなのに、高速道路を走った後はN-ONEの方が実燃費で勝っているのに驚いていました。ほかにも、男女4人で熊本まで走った時は、広いフロントガラスのおかげで視界の印象も良く、軽自動車離れした動力性能には感嘆の声が聞けました。
N-ONEは、オーナーに胸を張らせてくれるクルマだと思っています。
- 決定の決め手!
Hondaに対しては創業者・本田宗一郎さんのユニークでエネルギッシュなイメージが強く、近年ではASIMOやビジネスジェットなど野心的な取り組みをしている一方。戦後まもなくの日本復興に対する取り組みや、福島第一原発で働けるロボットの開発。そして日本の雇用を守るため軽自動車に力を入れるなど、日本の庶民への姿勢との、二つの顔がある印象を抱いていました。N-ONEはその野心性と庶民性を併せ持ち、Hondaというメーカーはこうだったのだ、と強く再認識しました。
N-ONEを他社のクルマと比較してみた結果、最上級のモデルでなくてもターボエンジンがあり、南九州の夏に威力を発揮するスーパーUVカットガラスなどのオプションが選べ、リーズナブルである事。また、クルマ自体にはダメージが少なくてもなかにいる人間には脅威となる「横方向の衝撃」に対し、サイドカーテンエアバッグもあり安全性は普通車以上と判断しました。
乗りだしてから特に恩恵を感じているのは、高速道路や坂道でも不足のない動力性能。そして長旅を快適に過ごさせてくれるクルーズコントロール機能です。頻繁に高速道路を走っていますがあまり疲れを感じません。また、曲がりくねった山道を進むときなどは、フロントスタビライザーと小さな回転半径のおかげで危なげなくドライブできるのは本当にありがたく感じています。目立たないけれどフロントスタビライザーは効いています。
もしまた、N-WGNと、N-ONEを選び直す機会があっても、おそらくはN-ONEを選んでいたでしょう。町なかでHonda車を見かけると、親しみを以前より強く感じるようになりました。
N-ONEがなければ、故郷を遠く離れた南九州で不自由な思いをしながら、この土地を知ろうともがき、壁にぶつかり続けていたのではないかと思います。N-ONEは南九州を名実ともに第二の故郷に変え、私を自由にしてくれました。Hondaのバイクに輝く自由の翼のマークがHondaへのイメージそのものです。
N-ONEと共に、より多くの物を見て、そこでの発見や感動を誰かに伝えられたり、だれかと共に過ごせたらと思っています。そのためにも、もっと運転もうまくなりたいですし、大切に長く乗っていきたいものです。