- 選出の心
- ひやかし半分にインターネット査定を行ったことがきっかけで、発売前のフィット シャトルを知ったnerima55さん。震災による販売延期を経て納車されたシャトルでは、趣味の自転車を載せてまだ行ったことのない峠を回りたいとはいうものの、ご家族で取り合いになっていて、しばらくご自身で独占することはできなさそうとのこと。そんな、ご自身のみならずご家族皆さんでフィット シャトルの運転を楽しんでいらっしゃる様子のnerima55さんに、おめでとうございます!今月の家族会議大賞をお贈りいたします!
- 実車を見ずに決めたフィット シャトルの魅力
そもそもHondaと言う企業に魅力を感じています。F1参戦もそうですし、アシモを作り飛行機まで作ってしまうところでしょうか。業界は全く違いますが、私もエンジニアですので夢を作ってくれる企業に憧れますし、Honda車に乗っていると喜びとか誇りすら感じます。具体的に言うならHonda車の共通した魅力はエンジンでしょうか。以前に乗っていたコンチェルトは、当時のHonda車特有のヒューンと言うエンジンサウンドが小気味良く、よく回るエンジンでした。両親と子供を乗せるために7人乗りのワンボックスに乗り換えましたが、子供と出歩くこともなくなったので、一人で遊ぶために一生乗り潰す気でCR-Vに乗り換えました。ダートを走っては楽しんでいました。しかし元々CR-Vは、私のわがままを通して購入していたため、妻は快く思っていなかったようです。
そして今回、冷やかし半分のインターネット査定から始まった車探しで、当初の目当てはインサイトでした。息子が気に入っていたのもありますが、シビックがセダンしかありませんしフィットでは趣味のロードレーサーが乗らないことはわかっていました。そこでインサイトの荷室の寸法を問い合わせたのです。「インサイトではちょっと難しいかもしれませんね」等と話をしている中から「今度フィットにシャトルが出るんですよ」と教えてもらったのです。先行パンフレットがあるとのことでしたので早速ディーラーを訪ねました。写真だけでは良くわからないところもあったのですが、強く魅力を感じることが出来たので、そのまま実車を見ずに3月6日には購入を決めてしまいました。はっきりとした写真を見たのは、プレミアムクラブの会報が初めてだったと思います。実車を見たのは、大震災で延期になっていた「正式発表」直後の6月18日でした。
写真を見て気に入っていたのは、斜め後方からのスタイルです。Cピラーとリアサイドからハッチにつながる窓のデザインです。テールランプ周りはすっきりした印象がとても気に入っています。リアのHondaマークが付いているガーニッシュの色が何色になるのかは納車まで気になっていましたが、シルバーメッキでプレミアムホワイト・パールにはぴったりだと思いました。写真で見ていたのと大きく印象が違っていたのはボンネット周りです。実はエアインテーク周りが少し気になっていて、無限からエアロパーツが出ると聞いてそれに期待していた部分もありました。もっとボンネットが高くスカートやインテーク周りが見えるのかと思っていましたが、非常に低いので驚きました。インテーク部分は全く気になりませんでした。各部のパーツはフィットなのにまったく別の車だというのが外観の第一印象です。
- 実車でさらに感じたこと
運転して先ず驚いたのがエンジン、ハイブリッドの加速性能です。妻が環境問題に関わっていることもありましたし、今後のガソリン代の高騰が予想された為ハイブリッドを選んだのですが、街乗り車に走りは二の次と思いつつも、反面、Hondaだからと期待もしていました。
納車して直ぐ試しに行った秩父の山でのこと。6月でしたのでクーラーは付けていませんし、ECONモードも外しましたが、モーターの加速感には驚かされました。1.5Lの普通のガソリンエンジン車より立ち上がりは上、2.4LのCR-Vにすら引けを取らない印象でした。やはりHondaエンジンは間違いありませんでした。オーナーとしての誇りを感じさせてくれています。 更に新鮮だったのは尾根に上がってからでした。とたんにモーターだけでの走行となり、エンジンが静かに。窓を開けて走っていると、直ぐそばで鳥のさえずりが聞こえ、自然と一体になった気がしました。
燃費にも驚かされました。登りはさすがに攻めたせいもあり8km/lでしたが、下りはエンジンブレーキを使って50km/l以上です。1日の平均でも18.6km/lとなかなかなものでした。普通のドライブなら、多少の山坂があっても25q/lくらい行きそうです。ただ大人5人乗車は辛いと息子は言っていました。
また、一番気に入っているのが足回り。非常にしっとりとした乗り味です。路面の凹凸もしなやかに乗り越えて、跳ねるようなことはありません。しかも山道でコーナーを攻めても沈み込むようなこともなく、安心してドライブできます。荷物を満載したり、5人乗車した場合などはわかりませんが、実用領域では問題なく高級感のある走りが楽しめそうです。無限のサスペンションも考えていましたが、今の乗り味に満足しています。
インテリアの基本はフィットそのものですが、質感や色で高級感を演出しているのは気に入りました。そして荷室の広さは驚きでした。気にしていたロードバイクも余裕で収まります。小さいながら荷室床下にも収納があるのは、メンテナンス用品などを入れておけるのでとても便利です。
また今回、インターナビがリンクアップフリーになったのはとてもありがたいです。前のCR-Vもインターナビにしていましたが、買い替えた携帯が対応していませんでしたので、しばらくつながっていない状態だったのです。また音声システムは進歩しましたね。よく聞き取ってくれます。
ダウンサイジングしたこともあり、妻も子供が生まれて以来握ってなかったハンドルを握るようになりました。環境問題に取り組んでいますので、ハイブリッドだという点も満足しているようです。若葉マークの娘と息子にも、取り回しの良いコンパクトカーは安心してキーを渡せます。私はすっかり助手席が増えてしまいました。
- 決定の決め手!
諸々の絶妙なタイミングに出会いを感じたことが、最終的な決め手になりました。フィット シャトルを知らずに始まった車探し、二人の子供が相次いで免許をとったところから定めは付いていたのかもしれません。春休みに免許を取り、車で通い出した息子を見てふと思い立ったのが年度末近く。すぐにでも前車を買い取りたいという買い取り店の言葉に動かされて行ったディーラーで、ジャストフィットな車に出会えたのです。「ダウンサイズ」という言葉すら知らなかっ たのに、こちらの狙い通りというかHondaの読み通りというか。しかも、すぐに入手できる車体が残っていたこと。これを巡り合わせと言うのか、運命と言うのでしょうか。思い立ったのが2/27、査定をしたのが3/2,3、特別パンフレットをもらいに行ったのが3/5の仕事帰りです。コンパクトなハイブリッド!荷室が広い!!正に探していた車そのものです。年度内に納車していただけないと車のない期間が出来てしまうため、幸い2台あった即納可能車しか選択の余地はありません。最初はCR-Vを手放すことへの抵抗と衝動買いへの恐れから、即納可能車のうちハイブリッドに必要なオプションを付ける予定でしたが、最終的にはもう1台の、慣れたインターナビが標準装備のナビプレミアムセレクションにすることに。3/10に販売店に聞くとまだ受注可能とのこと。ナビプレミアムセレクションが私を待っていてくれたようです。正に出会いだったと思います。
そんな出会いを経ての納車後、長野に出かけました。走行距離614kmとかなりの強行軍でしたが、ドライバーを交代しながらでしたので私にとっては楽なドライブでした。途中、妻も20年ぶりにちょとだけハンドルを握りました。シートサイズも手ごろな大きさで、その点CR-Vより好評でした。息子もエンジニアの卵で車好きですので色々講釈を垂れていましたが、回生ブレーキの音が気に入っているようでした。パドルシフトが無かったことが不満のようですが。
しばらくフィット シャトルを私一人で独占することはできそうもありません。一番乗るのは息子でしょう。妻や娘は街乗り中心だと思います。子供が手が離れ、やっと自由に走れるかと思ったら車も取り合いになってしまいましたが、助手席も悪くはないなと思っています。
独身時代、私にとって車は恋人でした。子供が出来てからは移動手段となってしまいましたが、子供が巣立っていったらまた、恋人に戻るかもしれません。いや妻がいますから友人にしておきましょう。その友人には、私は趣味の自転車、ヒルクライムの為に活躍してもらうつもりです。ロードレーサーを積んで、まだ行ったことのない峠を回ってみたいと思っています。実を言うとフィット シャトルには車中泊にも期待しています。荷室が本当に広く、CR-Vではフルフラットにもならなかったのでちょっと寝るには窮屈でしたが、シャトルはのびのび寝られそうです。と言うのも、自転車で夜の林道を走ると、猪や野犬などの危険な野生動物にも出くわします。ですから、前日の内に着いて車内で仮眠できると、行ける範囲が広がるのではないかと期待しています。若くもないので無理をする気はありませんが、まだまだ自然と戯れていたいと思っています。