選出の心
B太郎さんがHondaを好きになったのが30年前の14歳の時、叔父さんから貰ったバイク雑誌の特集記事がきっかけ。それ以来、ガムシャラに前に突っ走る!そういう純粋さ、を求めてHonda党だとのこと。加えて、クルマとは人生の活力であり、自分の心をときめかせてくれる存在で居続けていて欲しいともおっしゃるB太郎さんがフリードスパイクにひかれたのは、むしろ当然のことだったのかもしれません。追加取材のご回答から、今回ご購入されたフリードスパイクの、空き地のマンホール=自分だけの秘密基地のようなワクワク感を存分に楽しんでいらっしゃるご様子が伺えました。そんなB太郎さんとそのご家族に、今月のクルマ家族会議大賞をお贈りします。おめでとうございました!
そのままの自転車を運べるクルマが欲しい
欲しかったのは「自転車を運べるクルマ」でした。無精者なので(笑)、前輪を外したりとか手間を掛ける事無くそのまま乗っけて、サッと出掛けられる、そういうクルマじゃないと楽しめないな、そう思っていました。だから、第一候補はバモスではなくバモス「ホビオ」だったのです。でも、自動車雑誌の記事で「フリードにスパイクが加わる」と掲載されてからは、モビリオ スパイクの後継車なのだろうから、きっと面白い「積めるクルマ」になるのだろうな…と、ずっと気になっていました。そのうち、写真が掲載されてフロントマスクがフリードから大幅に変更になることを知り、その顔つきが以前乗っていた他社のクルマにどことなく似ていたので、懐かしさも後押しになって益々惚れてしまいました。惚れたら最後、何とかしてパートナーにしたいというその一心の日々でした。
そして、ふとしたことからかみさんとHonda Carsへ行くことになり、初めてフリードスパイクを運転することに。まず、乗り込んで一頭最初に感じたのは「何て乗り込みやすいのだろう」という感覚です。私は身長が176cmありますが、殆ど頭を傾げることもなく、また腰の高さをほんの少し下げるだけで本当に違和感なくドライバーズシートに座ることができました。
次に感じたのは「へ〜、ハンドルの上にメーターが見えるんだ。ん、そこからちょっと目線を上げるだけで進行方向の景色がパッと目に入ってくるなぁ」という感覚です。実は、3年程前まではモビリオに乗っていました。あのクルマもデザインやパッケージング含めてそれまでのクルマに無かった新しいものがありましたが、乗ってる分には意外と普通だったんです。でも、フリードスパイクは、乗り込む瞬間から「これは違うな」という感覚がありました。運転中も、一クラス上のクルマを運転しているかのような高い目線で、それでいて曲がるときにも大きく目線が崩れる感じもなく非常に安定していて安心できました。自転車を積んで出かける目的は、当然ながら出先でツーリングを楽しむためなわけで、そうすると、これまた当然に帰り道は結構クタクタになっています。この乗りやすさなら、きっとそういう状況でも無理なく運転できるなぁ、と確信しました。
そして、かみさんの一言と営業マンの熱意もあって購入に至ったのですが、とにかく営業マンはフットワークの良さが印象的でした。なにより、私と一緒でクルマが大好き、そういうところがにじみ出ている所が良い。一番印象に残っているのは、私がクルマから降りるか否かのタイミングで「いらっしゃいませ!」と走り寄ってきた場面です。本当にその時は見に行っただけだったので、遠慮しがちに実車を見ていたのですが、彼の方から「お時間があれば、ご試乗頂けないでしょうか?」と言ってくれました。今思えば、あれは作戦だったのかもしれませんが(笑)、でも、何かしら買うきっかけが欲しくてわざわざ販売店に足を運んでいるわけで、そのもうひと押しのアシストをしてくれたんだと感謝しています。
空き地のマンホールを秘密基地にしていた、あの感覚
やはりマンホールのような空間と、それからスカイルーフが特に気に入っています。4mちょいのクルマなのに、29インチのクロスバイクを、リヤスタンドを取り付けたままの状態で積めるのは本当に驚異的ですね。反転ボードは、正にエジソンの大発明!という感じです。
また、スカイルーフのいいところは、とにかく笑っちゃうほどに巨大なガラス面積。サンシェードも3つ折りで開閉するのがすごくいいです。私は座高が高いこともあり常にガラスルーフの状態にしておきたいのですが、後席の娘は日が強いとやはり暑く感じるようです。だから、天気の良すぎる日は前席のみサンルーフ状態にしています。で、日が弱まったら某人気テレビ人形劇のテーマ曲を心で歌いながら、笑っちゃう面積のスカイルーフで家族みんなで笑顔になっています。
しかし、運転席から後席までは家族みんなのものですが、後席から後ろの空間は私のマンホールにさせてもらっています(笑)。私はクルマ趣味の延長でミニカーも集めていますが、お気に入りの何台かを常にマンホールに常駐させています。
そして休日の朝、また家族が寝ている間にちょっと遠出をします。出先で反転ボードをフラットモードにし、スカイルーフを全開にしてマンホールに寝っ転がります。最近は夜明けが遅くなってきたので、運が良ければスカイルーフから朝焼けを見ることができます。マンホールの壁には、実車だったら数億円になる、ちっちゃいスーパーカーが張り付いています。何だか、とっても贅沢な時間を感じます。正に、男の隠れ家、男のゴールデンタイムです(笑)。
決定の決め手!
このクルマを買えたのは、かみさんの「本当に欲しいクルマを買った方がいい」の一言が大きかったです。自転車を買ってしばらくはアクティとバモスホビオの中古車を探していたんです。あくまで自分の遊び用ですので、予算的なことをかなり気にしていました。かみさんも、遊びクルマで中古車を買うことには、特に異論はなかったようですし。でも、そこはやっぱり夫婦なんでしょうね。TVでフリードスパイクのCMが流れるようになって、その度に、もう反射的に画面を見つめていた私のことをよく見ていたのでしょう。ある日CMが流れた時に、「このクルマ、自転車積むのにいいんじゃない?」って、呼び水を与えてくれました!いや、水じゃなくて火に油を注いだんです(笑)。それからは、今か今かとチャンスをうかがっていました。で、とある土曜日の昼下がり、一発逆転満塁ホームラン…になったわけです(笑)。
今のところフリードスパイクで、家族での長距離旅行はまだ無いです。でも、クルマに乗ること自体がレジャーという家族なので、2〜3時間県内をグルグル回ることは結構頻繁にやっています。そういう時に、かみさんは「このクルマ買って良かったね」と言っています。自分でも運転しやすいのでしょうが、何よりもゆったりと足を組んで助手席にふん反り返れるのがたまらなく贅沢な感じなのでしょう(笑)。私が、心底嬉しそうに運転しているのも楽しい気分にさせるのかもしれません。後席に乗っている娘二人は、もう一台のライフに比べると二人の距離感が大きくなったことにちょっと不慣れさ?を感じているかもしれませんが、とにかくスカイルーフと、ちょうど耳の後ろで鳴るリヤスピーカーの音の良さに感動しています。
あ、そういえば二つだけ残念な点が。意外と助手席側や後席には物を入れるところがないことです。また、後席では肘掛けがドア側にもセンターにもないことが、リラックスするのにはちょっと物足りないみたいです。とりあえず後席の収納力強化策で、純正用品のポケットとテーブルを追加することにしました。

私にとってフリードスパイクは、憩いの空間であり続けると思います。仕事で疲れた時、心身ともにリセットするためにスパイクで出掛ける、スパイクと過ごす。そういう、リラクゼーションを与えてもらえる存在になります。家族一緒に遠出して、折角日本に住んでいるのだから四季それぞれの表情を思い出に残していくことになると思います。自分の遊びクルマ…そのつもりで買いましたが、やはり家族みんなで笑って乗るクルマ、そういう存在になると思います。かみさんも言うように、このクルマを買って本当に良かったです。純粋に遊びが感じられる、本当にいいクルマ、Hondaらしいクルマだと思います。