- 選出の心
- クルマの購入は家族の総意の元に…ご家族をお持ちの方ならこう思われる方が多いことでしょう。しかし、なかなかそういかないのが世の常。今回選出のワイエスさんも、当初はそれまで乗っていた2世代目オデッセイを購入した時の「10年乗る」という約束を楯に、奥様には取り合ってもらえなかったとのこと。
そんな奥様の心を動かしたのはやはり、ワイエスさんのオデッセイに対する情熱でした。初代から乗り継いでいたこともあって、ご家族にオデッセイの良さをご理解いただけていたこともあるかもしれませんね。近所にお住まいのご両親にも気に入っていただけたようですし、結局、満場一致での購入となったようで事務局もうれしく思っています。
今後も末永くオデッセイに乗り続けてくださいね。ワイエスさん、おめでとうございました!
- まるっきり別なクルマ…と思いきや、半年後には虜に
オデッセイは初代から2代乗り継いできました。現行オデッセイを初めて見たのは、ディーラーでの展示発表会。事前に雑誌などで情報を入手してはいたものの、実際に目にするクルマは強面のフェースや低くなってしまった車高など、あまりの様変わりのために、オデッセイではなく、まるっきり別なクルマといった印象でした。
しかし、やはり「オデッセイ」の名を持つクルマですから、ドリカムのBGMとともにCMが流れれば、15秒、30秒の中のドラマを瞬きもせずに見、街中に見つければその佇まいや走りに、自然に目が行ってしまうのが実情でした。
発表されてから半年後位(1年半程前)に愛車の定期点検があり、試乗車が空いているから「乗ってみないか」とディーラーの担当者に勧められたことが、購入を考えるキッカケであったかもしれません。RA6に不満はなく、新車と見紛うほどの艶を保っていたし、行きつけのSSのスタッフからも「こんなに状態が良いのだからまだまだ」等と言われていました。
が、現行オデッセイの、初めて触れた質感、そしてドライバーが包み込まれるようなインパネデザイン、イグニッションをONにした時に目にする遊び心満点のメーター類、センスの良い木目調パネルとシート…全てに虜になってしまいました。
- 3世代目を通らずにして4世代目はありえない!
- 新しいオデッセイに触れた日は帰宅するや否や、こんなに変わった、乗り心地がいい、エンジン静か、等、妻に話をしました。が、取り合ってもくれません。その後も繰り返し話ましたが態度は同じで、必ず最後には「10年乗るって言ったでしょう!?」。確かにそう言いました…忘れているわけではありません。家庭の事情もありますから、それ以上は話も進展することなく、時は過ぎていきました。
しかし、天は我を見放さなかったのか、2度目の車検が近づいて来ていたのです。さらに、以前から気になっていたコンフォート系タイヤの磨耗状態と冬用タイヤの交換時期など、出費がこれからさらに嵩んでくることが考えられました。この機を逃してしまったら、新車購入もあと2年は無理。その頃にはモデルチェンジ時期に差しかかろうというもの。現行オデッセイを所有せずに4世代目はありえず、出来れば車検前に何とか…と考えた私のRB購入作戦は、こうして始まったのでした。
「これだけのお金がかかるけれど、どうしよう? 車検を取ってあと2年乗れば、下取りはどの位になるのだろう?」と妻の金銭感覚神経細胞(?)に刺激を与え続けました。さらに、追い討ちをかけるように、ディーラーから頂いた佐藤琢磨の試乗インプレのDVDを視聴。琢磨が解説し、傍で私が補足説明。そして、妻が「新しいオデッセイの現物見ていなかったし、試乗もしていなかったな」とポロリ(琢磨君、ありがとう)。ここで喜びを顔に出さずに、冷静を装って「じゃあ今度の休みにでもちょっと覗いてみようか?」と妻を試乗に引っ張り出すことに成功しました。
- 決定の決め手!
- その週末に妻と二人試乗に出向きました。お借りしたのは以前の試乗車と違いアブソルートで、CVTの滑らかな走りを味わえなかったのは残念でした。しかし、そこはさすがに、200馬力ものパワーを持つクルマ。余裕の走りで追い越し楽々、坂道も楽々。乗り心地も数段の違いを感じさせ、かえって試乗車がアブソルートで良かったとも思えたのでした。妻の反応も予想以上に評価が高く、当初、車高が低い分、視線が低くなり見晴らしが悪くなることに対して抵抗があったようですが、思ったよりも視線に対する違和感が無くて安心したとのこと。さらに、乗り込んでインパクトを受けたのがメーターをはじめとするインテリアで、外観からは想像のつかない車内の広さにこれまでにない乗り心地の良さ、エンジンの静かさに感激したようです。試乗後、ディーラーが提示してくれた見積書に、私も妻も購入モードにしっかりと浸かっておりました。
契約前には両親にも試乗してもらいました。両親そろって前車について「大事に乗っているから、まだまだ綺麗で十分なのに」とは言っていたものの、試乗車を借りて町内一周。「見た目よりもずうっと広いし、乗り心地が全然違う。乗り降りも楽」「静かだね」「メーターが綺麗で見入ってしまう」等々、これまた大好評でした。
クルマ選びは家族の総意の元に
クルマの購入は「クルマ家族会議」とタイトルが示すように、家族の総意があって成し得るものだと思っています。初代オデッセイから2代目にチェンジする時には、初代のボディカラーを気に入っていた娘に反対され、妻と息子の説得より購入に至った経緯がありました。しかし、今度は大きく変化を見せた3代目、何を言われるかわからないという不安がありましたが、意外や意外「CMに出ている色のオデッセイだったらいいよね」(万歳! その通り、父はCMに出てくるボディカラーを、インテリアを選択するのだよ)とのこと。息子には購入後にを話したところ、とりたてて驚く様子も無く、拍子抜けといった感がありました。…今思うに、妻も娘も、そして息子も、私のことだからいずれ絶対購入するだろう、と見透かされていたような気がします。
妻とはこれまで車内でクルマの話などすることなかったのですが、今は乗り込む度に燃費のアベレージがどうとか、サウンドコンテナの使い方がどうとか共通の趣味が増えたようです。ちなみに、乗り心地の良さのことを妻は「足が良いから」と言っております。何時からわが家族は自動車評論家ばかりになったのか…? と思う今日この頃です。このクルマの選択は間違いじゃなかった、とあらためて感じています。