フィット

購入検討中の方必見!オーナーの購入体験記

メタボ、ガスタンクも軽々と!

テラ爺さん
男性/60代/千葉県

1.3G
2012年8月6日

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車検が近いから きっかけ:
車検が近いから
内装・居住性 最も満足しているのは:
内装・居住性
満足度5
メタボ、ガスタンクも軽々と!
クルマのご購入を考えたきっかけ
きっかけは一人の男のメタボ腹から始まった。
『白いタンクに赤いエンジン』のカブF型に憧れ、高校時代はその進化したスーパーカブで通学していた私。その頃の私の夢はルート66をベンリィかドリームでシカゴからカリフォルニア・サンタモニカまで風を切り、夕日に向かって疾走することだったのだが、いつの間にか還暦を超えてしまった。
そんな私にとって、大好きな本田宗一郎が創った会社はバイクメーカーであって、Honda車には全く興味がなかった。それなのに、ファミリーレストランで食事を終えて帰ろうとしたとき、目に留まったのが大黒様のような大きな腹。店頭で来客に深々と頭を下げる笑顔と何でも飲み込んでしまうようなその腹に、うかうかと私は吸い寄せられてしまったのだった。
メタボ腹は腹をさすって笑う。
「これでも学生の頃はスリムで、バスケットの選手だったんですけどね」
売らんかなよりも、客との会話を楽しむような大らかさにすっかりいい気分になった私は、気がついたときには買うつもりのなかった車を試乗していた。
ご購入までのエピソード・ストーリー
「ウムッ」と呻った。
フィットの試乗。助手席にはメタボ腹の販売担当者、後席にはガスタンクのような体型になった女房。それなのに、小柄な腕白小僧のようなエンジンは急な長い上り坂でも全然息切れしないではないか!
…待ちに待った定年退職まで残り二月になったある日、車検間近の愛車を買い換えようとしている私に女房が何を思ったか目を潤ませた。
「今まで本当に御苦労様。ご褒美にあなたが一番欲しい車を買っていいわよ」
それならと、2シーター・オープンのスポーツカーを思い浮かべたのだが、しかし、可愛い孫の笑顔には勝てなかった。奇しくも私の還暦の年に産まれた私と同じ血液型、同じ蠍座産まれの初孫。その孫と女房、息子夫婦を乗せて遊園地にも行きたいし、温泉旅行にも行きたい…それよりも何よりも2シーターの助手席にガスタンク以外の美女を乗せる機会などこれから先永遠に訪れないだろう…。家族のためにシャカリキになって働き、車も家族のためにと平凡な車で我慢してきた。やっと子供が独立し、夫婦で人生を楽しもうと思っていた私にとって孫は我が子よりも可愛かった。
孫にやさしい車―やっぱりミニバンかとあれこれ物色していた私。
けれど、思いがけず広いフィットの室内。
「ふーん、コンパクトカーも侮れないなあ。経済性はいいし、取り回しも楽。これなら爺婆にも気軽に運転出来るぞ」と、長い間に培われた貧乏性が土壇場で首をもたげ、乗り気になった私に女房がブレーキを掛ける。
「いいの、これで? 最後の車になるかもしれないのに。真っ赤なスポーツカーで私はかまわないのよ」
そう言われて、逆に我を通した私。
「いいよ、これで。ただし、色は赤ではなくブルーにするぞ」
―今、初めて買ったHonda車に後悔の気持ちは微塵もない(後悔するほど高価な買い物でもなかったし)。五人が乗ってもストレスを感じない車、財布にも軽い車、もし試乗のときメタボ腹とガスタンクが同乗してなかったら、買ってなかったかもしれない車に私はすっかり満足している。
何が購入の決め手になりましたか?
室内の広さとシートアレンジの多彩さもさることながら、エンジンの小気味よさが気に入った。
長い登り坂や高速道路の合流のとき、歴然と差が出るエンジンの力。今までそれで購入後、後悔した車が二台。
フィットを試乗してみて、これならいけるかなと確信した。
しかし、それ以上に購買意欲をそそったのは、ディーラーの販売担当の応対だった。安い車にもかかわらず、客に劣等感を抱かせることなく(つい見栄を張りたくなるのは私だけだろうか?)、どうでもいいような質問にまで丁寧に答えてくれる。
外見のメタボ腹のイメージを裏切って、カーライフの楽しさを綴るタブロイド版の個人新聞を作って客に配るきめ細かさにも惚れた。
同じクルマを検討している人へアドバイス!
Honda車のエンジン、軽快でなかなかいいですよ。