HONDA The Power of Dreams
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オーナーが語る購入体験記 クルマ家族会議
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購入検討中の方必見!オーナーの購入体験記
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さらば、鶏糞号!
ジジイさん
男性/60代/千葉県
G
2010年8月12日
パソコンからの投稿
きっかけ:
前のクルマの調子が悪くなったから
最も満足しているのは:
走行性能
クルマのご購入を考えたきっかけ
「ギョエ!」と、開閉ボタンに指を触れた途端ドアに吸い込まれた窓に友が驚く。
「おい、どうなってんだ、壊れちゃったぞ」
申し訳なさそうな顔の友に憮然と答える。
「その窓は開閉禁止なんだ」
ガリガリと音がして、開いたまま閉まらなくなった助手席のパワーウィンドウ。手で引っ張り上げ元に戻すが、走っているうちに少しずつ下がって来る。どうせ滅多に開けることはないのだからと修理に出さず、降りるたびに持ちあげる。
エアコンのモーターがおかしい、座席には煙草の焦げ跡、市民農園の農作業にも使うので車内のあちこちに土埃、鶏糞の臭いが染みついていて、勤め先の同僚からは『鶏糞号』と呼ばれている。後部側面の大きな凹みは動物病院に愛犬を連れていった際、電柱に擦った痕。ねじれたバンパーは針金で落ちないように止めてある。見るからに痛々しいボロ車。
重心が低く、スピードを上げると地面に吸いつくように走るお気に入りの車だったが、齢には勝てそうもなかった。車検を間近に控え、今ならエコカー補助金と減税がある…。
さらに買い換えの決め手になったのが孫の誕生。
この車に可愛い孫を乗せるわけにはいかんと車の販売店へ。何台かを試乗して比べてみるが、どうもしっくりこない。あちら立てればこちらが立たずといった具合で、自分にフィットした車がなかなか見つからないうちに、たどりついたのがフィット。
ご購入までのエピソード・ストーリー
「これがいい」と、フィットに決めようとする私に女房が念をおす。
「本当にいいの? 退職祝いなんだから好きなの買っていいわよ。それに、これが最後の車になるかもしれないんだから」
しかし、私は譲らない。
「いや、これが本当に気に入ったんだ」
…これまで私は走り屋好みのマイナーな車ばかりを乗り継いできたが、そろそろそういう車も卒業かと観念し始めていた。視力、反射神経がいつの間にか減退している。
試乗中、私は思い出したことがある。
子供の頃、貨物船が転覆して海岸に漂着した荷物の中に一台のバイクが混じっていた。村の若いのが面白半分キックしてみると見事エンジンが掛かり、歓声が上がった。それがスーパーカブだった。それから瞬く間にカブは村中に普及し、高校時代、通学用の私の愛車もカブだった。
フィットのエンジン音に、私は波に洗われてもなお回転するタフな奴のDNAを感じていた。
商談成立後、息子と同じ年格好の担当のセールスマンが『鶏糞号』をチェックしながら笑う。
「私も車マニアだから分かるのですが、この車、かっ飛ばすには最高です。サスは硬いし、ハンドリングはクイックだし……、でも、お孫さんを乗せるにはどうもってとこですね。それから車内の臭いが物凄い、ちょっと桁外れですよ、いったい何の臭いですか?」
何軒かの販売店での試乗、見積もり、『鶏糞号』をストレートに評したセールスは彼一人で、私はそれが嬉しかった。息子(ちなみに息子は私のDNAを継いで、マイナーな車に乗っている)と同じことを言ったから。
それから半年、私のフィットはもう新車の匂いは消えたが、煙草も鶏糞の臭いもしない。車内禁煙、肥料類は二重三重のビニール袋に入れ、さらに密閉した容器の中に閉じ込めてある。嫌な臭いの代わりに、たまに乗せる可愛い孫の香を微妙に感じるときがある。
定年後の第二の人生を乗せて走るフィットは爽快かつ軽快だ。
何が購入の決め手になりましたか?
数ある車の中からなぜフィットを選んだのか?
今までの私の一番のこだわりはエンジン。タフで長持ちしてパワーがあって…、早い話が、心臓さえ自分好みであれば、スタイルとか装備、ユーティリティーなど二の次だった。けれど、年齢のせいか、長距離がしんどくなってきたし、子供が独立して高速道路を走る機会も減った。
定年退職後、本腰を入れ始めた農作業。咲かせた花や野菜、農作業の道具をたっぷり気軽に積めること、狭い農道を行き来するので小回りがきくこと。駐車場が狭いので車幅が限られる。もしものとき女房(軽自動車を愛用していて私の車を運転させたら泣きだした)も運転出来るサイズ。何よりも孫を快適に乗せられること。様々な条件をクリアしたのがフィット。
ただ、同じHonda系列でもセールスマンの応対。一軒目は長年の御得意らしい客につきっきりで、こちらはほったらかし、機嫌を悪くして二軒目、担当した若者をすっかり気に入った。「売らんかな」といった押し付けがましさをあまり感じさせず、車を操る楽しさに終始し、「こんなものを作ってます」と渡されたのがB4版の個人新聞。幼い子供との家族旅行の写真やそのとき食べた郷土料理の味など、彼の人柄が一目で分かった。
会社が倒産して再就職に奔走している息子と同じ世代の彼のためにも、ここで買おうと決めた。
同じクルマを検討している人へアドバイス!
Hondaのエンジン、気持ちいいですよ。
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