The 33rd TOKYO MOTOR SHOW
- 1999.10
HONDA FC UNIT
環境問題へのホンダのチャレンジ!
未来へ向けた次世代のFCユニット。
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いま、すべてのクルマに与えられている重要な課題、環境問題。ホンダはこの問題に対し、21世紀の新技術「FCテクノロジー」によって、新たな解答の方向性を示します。
FCとはフューエルセル、つまり燃料電池を意味し、この燃料電池がいままでのガソリンエンジンに替わる役割を果たします。FCはエネルギー源としてメタノール(メチルアルコール)を使用します。以下がFCユニットの基本的な仕組みです。
- タンクに入れたメタノールに水を加え、改質器を通じて水素を取り出します。
- この水素を、空気中の酸素と反応させます。この化学反応が燃料電池スタックの中でおこなわれ、このときに電気が発生します。
- この電力でモーターを駆動させます。
これらの工程で、大きな役割を果たす改質器や燃料電池スタックをホンダは独自で開発中。未来の環境・エネルギー問題に取り組み、新たなクルマのあり方を提案します。
あらゆる環境問題に対応しながら、走る楽しさまで追求した最先端テクノロジー。
このホンダFCユニットは、高出力であると同時に、コンパクトで高効率。また、水素と酸素から電気を発生させるクリーンな技術によりCO2排出量も大幅に低減。
このようにFCユニットは、低公害、低燃費、代替燃料という21世紀を迎えるクルマが直面するあらゆる課題に対応。しかも実用性を見据え、走りの楽しさも失うことのない革新的パワーユニットです。

コンパクトな構造が広い室内空間の確保にも貢献。
FCユニットの燃料スタック部は薄型で、低くフラットなフロアと広々としたキャビンをもたらします。また、駆動モーターは、電気自動車EV PLUSで培われた実績をベースに進化させることで、小型化と高出力を達成。これによって、ショートノーズと広い室内空間も実現しています。
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