CRF150R - 2006.09

 

はじめに


 世界中で多くのファンを魅了し続けているモトクロスは、2000年のレギュレーション改定を機に、現在では4ストロークマシンが主流となりました。
 Hondaでは、レギュレーション改定に伴い4ストロークマシンの開発に着手。数々のレースにHRC<(株)ホンダ・レーシング>ワークスマシンとして「CRF」シリーズを実戦投入することで、先進技術を熟成させ、2001年に「CRF450R」、2003年には「CRF250R」を市販化することで、4ストロークのモトクロスマシンを数多くのユーザーに提供してきました。
 こうした中、2007年からのFIM主催のモトクロスレースにおける、2ストローク・85ccクラスのレギュレーション改定が発表され、モトクロス競技を楽しむ多くの子供たちの登竜門でもある同クラスには、4ストローク・150ccマシンでのエントリーが可能となりました。この改定をふまえ、Hondaでは「CRF450R」や「CRF250R」の開発で培われた技術を更に熟成させた、水冷・4ストローク・150ccエンジン搭載の「CRF150R」を誕生させ、市販化に至りました。
 開発においては、モトクロス競技へのエントリーを考えるユーザーからベテランのモトクロスユーザーまで、幅広い要求を満たすべく、性能の限界を追求しながらも4ストロークならではの高い操作性と戦闘力を高次元でバランスさせたマシン作りを目標としました。この新世代モトクロッサー「CRF150R」は、Hondaのモトクロス競技専用車「CRF‐R」シリーズの名にふさわしい、操る楽しさと優れた走破性を高いレベルで両立させた、幅広いユーザーに楽しんで頂けるモデルとしています。

CRF150Rll


目次へ次のページへ次のページへ次のページへ