はじめに


 CB1300 Super Fourは、「PROJECT BIG-1」を開発の核としたHonda CBシリーズの頂点に位置するモデルです。「PROJECT BIG-1」は、水冷DOHC4バルブ直列4気筒エンジンを心臓部とし、力強いパワーフィールと軽快なハンドリングを高次元でバランスさせ、操る楽しさをはじめとする“走りの感動”を具現化しようというHonda4気筒ネイキッドロードスポーツの開発コンセプト。この指標に基づき1992年、初代CB1000 Super Fourが誕生。走りの質にこだわるライダーの圧倒的な支持を獲得し、従来のネイキッドスポーツのカテゴリーに新たな地平を切りひらきました。1998年にはフラッグシップモデルである初代CB1300 Super Fourが誕生。大排気量クラスでのネイキッドバイクの理想を追求し、多くのライダーから高い評価を集めました。その後もHonda CBシリーズは「感動性能」に磨きをかけながら熟成・進化を重ね、ネイキッドロードスポーツの世界に確固たる地位を確立しています。

 そして「PROJECT BIG-1」誕生10周年を迎えるにあたり、不変の設計思想を継承しつつ現代のバイクを取り巻く環境に合致した新たな時代の「PROJECT BIG-1」の具現化に着手。開発の原点である「操る楽しさ」にこだわりを注ぎ込んだ、新型CB1300 Super Fourを誕生させました。開発にあたっては、例えばライディングポジションにおける実際の人間の動きを三次元的に検証するなど、まさに細部にわたって「PROJECT BIG-1」の思想を貫き通しています。

「PROJECT BIG-1」の“感動性能の追求”という姿勢は変えず、時代の変化に対応した新たな視点や先進技術は最大限反映させること。一目見るだけで、一度乗るだけで感じる、ネイキッドロードスポーツの限りない楽しさを具現化したモデル、それが新型CB1300 Super Fourです。





目次へ次のページへ次のページへ次のページへ