CB400 SUPER FOUR 1992.04 - 1992.04

CB400 SUPER FOUR 1992.04
CB400 SUPER FOUR 1992.04
 
パワーユニット

 また、吸気系の変更とともに、バルブタイミングは出力特性の最適化を図るため、オーバーラップおよび開角を広げることにより、伸び感のある出力特性とし、バルブリフト量を減少させることにより、スムーズなレスポンス性を実現しました。

 さらにエンジンレスポンスの最適化を図るために、クランク系の慣性マスをトータルで約70%高め、低回転域でのねばり強さを発揮させるとともに、吸気系の変更と相まって高回転域でのトルクフルなレスポンス性をも両立させました。

 さらに、スムーズ&パワフルなエンジンの出力特性を最大限に引き出すために、ミッションレシオを全面的に見直し、ワイドな6速ミッションを採用しました。

バルブタイミング比較   クランクウエブ比較
バルブタイミング比較   クランクウエブ比較
 
レシオ線図
レシオ線図

 カム駆動方式については、余裕を感じさせるエンジンのメカニカル音を実現させるため、サイレントカムチェーン方式を採用し、最適な張り具合いを常に維持するオートカムチェーンテンショナーを組合せて採用しました。
 このカムチェーンテンショナーは、アンダーピボット式を採用しチェーンの挙動を最小に抑えるとともに、メンテナンスフリー式のメカニカル式アジャスターを装備することにより、精度の高いカムシャフトの駆動を実現させ、プライマリーギアのギア音低減のためのノーラッシュ機構や、クラッチダンパー特性の最適化と相まって静寂性を一段と向上させました。
 
カム駆動系
カム駆動系

 さらに排気系には、視覚的に直4の魅力を最も感じさせるよう、質感が高く独特の光沢と色あいを持つオールステンレス製のエキゾーストパイプとテーパードマフラーを採用。そのフォルムをさらに引き締めるため、エキゾーストパイプからクローバータイプの集合部へとエンジンを抱き抱えるようにレイアウトするとともに、エキゾーストパイプの等長化を図り、排気の流れを整流することによって最適な排気脈動効果が得られ、クリアな直4サウンドを演出しました。

 また、ラジエターは、カバーと本体の隙間を極力少なくするとともに、アルミヘアラインプレートを両サイドに装着することによって、シンプルな構成の中にもクオリティ感を演出しました。また、インライン4の象徴である、4本のエキゾーストパイプをより美しく見せるためラジエターロアホースを車体中央寄りに配しました。

ラジエター系




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