CB250RS - 1980.03

CB250RS
CB250RS
 
サービスマニュアル

項 目 内      容
キック連動デコンプによる始動の容易化 単気筒で排気量の大きいエンジンにつきもののキック荷重の増大を軽減し、始動性の向上を計る為の機構です。
キックアームを踏むとデコンプケーブルを介してバルブリフターが働き、エキゾーストバルブが一時的に開かれ、圧縮行程時に、圧縮ガスの一部を抜きます。このキック連動デコンプは、マニュアルデコンプのようにタイミングを取る必要もなく、操作が簡単で始動を容易にしています。

キック連動デコンプ

確実な点火とメンテナンスフリーのCDI 点火電源がA.C.なのでバッテリーの充電状態に関係なく、安定した火花電圧が常に得られます。
ポイントレスですから、ポイントの摩耗や点火時期の狂い等の劣化がなく、調整が不要です。(進角装置は機械式です)

CDI

自動調整式カムチエンテンショナー
自動調整式カムチエンテンショナーの採用により、チエンテンショナーの定期調整作業が不要となりました。
この自動調整式カムチエンテンショナーは———
1. カムチエンテンショナーの(A)点はクランクケースに固定され、(B)点はウェッジAに固定されています。
テンショナースプリングは(B)点を下方へ引きカムチエンテンショナーをカムチエンに押しつけます。

カムチエンテンショナー

2. カムチエンテンショナーに結合されたウェッジAはテンショナーベースに取付けられたウェッジBとのウェッジ(くさび)効果により、常にカムチエンに最適な張力を与えます。

カムチエンテンショナー




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