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S2000 - 1999.04

新型2リッター4気筒DOHC VTEC エンジン 軽量コンパクト化技術 　 図15. 当社従来2リッターDOHC VTECエンジンとS2000エンジンのサイズ比較 軽量コンパクトなエンジンとすることは、搭載車のボディサイズや重量、パッケージング、衝突安全などあらゆる点に貢献します。したがって、このエンジンでは、高出力を達成しながら、コンパクト化することにも力を注いで開発を行いました。 コンパクト化は、カムチェーンドライブ、サーペンタイン補機駆動の採用による前後長の短縮と、シリンダーヘッドやブロックなどのスリム化、補機類のコンパクトな配置により達成しました。当社従来の2リッターDOHC VTECエンジンに対し、長さ、幅、重量とも低減しています。 カムとオイルポンプの駆動システムは、従来のタイミングベルトに比べ、より幅が薄く強度の高いチェーンを採用することでエンジン前後長を短くすることができます。チェーンは、静粛性に優れた小ピッチの新開発サイレントチェーンで、オートテンショナーにより一定の張力を保ち、メンテナンスフリーも実現しています。 サーペンタイン補機駆動とは、ウォーターポンプ、オルタネーター、コンプレッサーを1本のベルトで駆動するシステム。各プーリーを同一平面に配置することでエンジン前後長を短くできます。高回転対応のために、ベルトには伸びの少ないアラミド芯線を採用し、摩擦摺動タイプのオートテンショナーで張力を一定に保ちメンテナンスを簡易化しています。ディストリビューターを要しないプラグホールコイルの採用も、エンジンまわりのコンパクト化に寄与しています。 さらに、高回転化に対応するとともに、クランクケースのコンパクト化に寄与する2分割ラダーフレーム構造のシリンダーブロックにより、補機類をエンジンに近づけるコンパクトなレイアウトを可能としました。 図16. カムチェーンドライブシステム

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