Fit ARIA FACT BOOK
Fit ARIA 2002.11.29


開発にあたって

環境への配慮や交通事情、あるいは経済性の面で、
スモールカーが世界的に注目されている現在。
私たちには、乗用車の基本形である4ドアセダンにおいても、
Hondaならではの技術を核に、従来では考えられなかった革新のスモールセダンをつくりたい、
セダンの価値を、そしてスモールの価値を大切に考えているお客様に、
喜んで選択していただけるクルマを届けたい、という強い思いがありました。

この開発に力を与えたのが、
“Fit”で実現した「グローバル・スモールプラットフォーム」の存在です。
これにより、ボディサイズを大きくすることなく、
圧倒的に広い室内空間と、これまでのセダンでは考えられない
多彩なシートアレンジ、さらに500Lという広大なトランクスペースを実現。
ボディ剛性を確保しやすいセダンの特長を生かしながら、
ショートノーズ、フォワード・キャビンによって、
革新のパッケージングを体現する、先進フォルムを描き出しました。
そして低・中速域での力強いトルク特性と同時に、すぐれた燃費性能を身につけた
1.3Lと1.5Lのi-DSIエンジンなどの先進機構を搭載。
まさに新時代にふさわしい、革新のスモールセダンを生み出したのです。

私たちは<フィット アリア>が、
お客様に期待を超える価値を提供するだけでなく、
これからのスモールセダンの新たな指標となるような、
魅力をもつ商品になったのではないかと自負しています。
この開発に関わった全ての方々への感謝を込めて。
開発責任者 川勝 幹人

川勝 幹人(かわかつ みきひと)(株)本田技術研究所 主任研究員
1983年、本田技研工業(株)入社 シビック、アコードの空調関連の設計を担当後、3代目インテグラ、6代目北米アコードで内装・電装の設計PLを勤める。
その後、フィットでLPL代行として、設計部門のまとめを担当。
今回フィット アリアでは、LPLとして開発をまとめる。
趣味:キャンプ、ジョギング、読書



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