FCX FACT BOOK
FCX 2002.12.2



Hondaは、1972年に、当時達成不可能といわれていたマスキー法を
CVCCエンジンによって世界で初めてクリアし、クリーンな排出ガス時代の扉を開きました。
以降環境への対応は、走る楽しさや安全性能の追求とともに、
クルマの本質というべきテーマとして、つねに時代に先駆けるべく、
自ら高い目標を設定しながら独自の技術を用いて取り組んできました。

それから今年で30年。
Hondaのチャレンジがまた、クルマの歴史を一変する新たな扉を開きます。

地球温暖化や大気汚染、資源枯渇化といった環境問題が顕在化するなか、
私たちは内燃機関に代わる新しいパワートレインの創造に挑みました。その成果として、
「水素」をエネルギー源とした究極のクリーン・パワートレインを実現し、
燃料電池乗用車「FCX」を完成。このたび世界に先駆けて市場への導入を開始いたします。

この「FCX」は、1世紀前の馬車の時代にクルマが誕生したときのような、
21世紀のモビリティへの大きな第一歩を踏み出したと確信しています。

いつの時代でも、クルマを夢のある存在にしつづけていきたい。
私たちを突き動かすのは、ただそれだけの想いかもしれません。
Hondaはこれからもクルマの本質を見極め、持てる技術のすべてを尽くし、
新しい時代を切り開いていきます。

Hondaのチャレンジはまだまだ続きます。
代表取締役社長



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