VIGOR - 1981.09

VIGOR
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新星ビガーのインテリア・デザイン(5)シート、トランクルームなど

日本初の性格分けパーソナルシートなど、ヒューマンな設計。


パーソナルシート



性格分けパーソナル・フロントシート パーソナル・フロントシート
 「人間工学的に考えると、ドライバーとアシスタントの乗員は各々に姿勢やからだの動きが異なる。従って、個々が座るシートは当然その姿勢やからだの動きに適合したものが望ましい」。この考えからホンダ・ビガーのフロントシートをドライバー側、アシスタント側に分けて個別な設計を行いました。日本で初めての試みです。
 ドライバーズ・シートは運転のしやすさに重点をおき、バケットタイプによって運転者のからだをしっかりとホールドします。アシスタント・シートはフラットタイプとし、よりくつろぎを重視しました。


●26段階に微調整ができるフルリクライニング・シート
 リクライニング・ピッチを細かくすることによって、きめ細かい運転姿勢調整を可能にしました。嗜好の多様化に対応した設計です。


26段階に微調整

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●乗り降りに便利なウォークインシート
 ハッチバックの助手席にはウォークインシートを採用。背もたれを倒すと自動的にスライドし、シートバックを起こすとニュートラル位置に戻ります。さらにシートレバーは、使いやすく、助手席シートの側面、即ち、センター側にも設置されていますから、ドライバー側からもワンタッチで操作することができます。
●420L———このクラス最大のトランクルーム
 たとえば、海外旅行サイズの大型トランク2個、中型トランク1個が同時に収納できる大容量のトランクルームを実現しました。大きな角度に開閉するトランクリッドにより、大きな荷物もラクに出し入れすることができます。また、床面は、スペアタイヤ部が一段低くなっている、2段フロア式を採用。さらにトランク両サイドには工具類などを収納できるサイドポケット(MGを除く)があります。もちろん、トランクリッドオープナー付ですから、運転席に居ながらワンタッチでドアを開けることができます。「もてなし」のこころを、ホンダはトランクルームにも具体化しました。(※ECE測定方式)
トランクルーム
●さらに使いやすくなったラゲッジスペース
 ビガーハッチバックのラゲッジスペースは240L。また後席背もたれをフルに倒すことによって、さらに広いユーティリティ・スペースが生まれます。スプリット(分割)リアシートの採用により、3通りのラゲッジスペースをつくることが可能で、スキーや釣竿などのいわゆる長尺ものの収納も容易となっています。テールゲートオープナー付ですから、運転席からワンタッチでゲートロックを解除することができます。
 なお後席からもリアシェルフが開けられ、さらに使いやすさを向上。ワンタッチ操作で着脱が可能となり、荷物の積みおろしも一層容易となりました。(※ECE測定方式)




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