CONCERTO - 1988.06

CONCERTO


CONCERTO

■CONCEPT
新しいセダンの創造。
———良質な生活を求める人に

ファウンデーション。それはコンチェルト開発のキー・ワード。
セダンの豊かさを、基礎からしっかり創りあげていく考え方です。
ファウンデーション

単なるイメージや気分といった、曖味なものとしてではなく、
良質さを肌ざわりとして実感できるセダンの実現。
そのためにコンチェルトは、“基礎からしっかり”に徹底的にこだわりました。
セダンとしての成り立ちから、その内側から、ひとつひとつのコンポーネントを吟味しながら、純粋に良質さをめざしてゆく。
このファウンデーションの考え方は、ホンダが提示してきたヒューマン・フィッティング・テクノロジーの原点でもあるのです。

イラスト:イメージスケッチ
イラスト:イメージスケッチ


良質なセダン。それは、より多くの人々が気軽に使用できるクラスで実現されてこそ、大きな意味をもちます。
●●豊かさを、快適の深さをオーナーの方々が求めたとき、そのクルマは、ともするとサイズも排気量もより大きなものになりがちなのが、この時代の現実です。自らをとりまく環境をいかにクォリティの高いものにしていくかに関心を寄せる人々が増加してきているいま、彼らの高度な自己実現のレベルにみあう価値を内包した新しいクルマの実現こそ必要だとホンダは考えます。それも、限られた一部の人のためのビッグサイズ・カーではなく、より多くの人々が気軽に使えるジャストサイズ・カーで。コンチェルトに徹底した良質さを求めた真の理由がここにあります。
英国オースチン・ローバーグループとの共同開発が、コンチェルトの良質さに独自の味わいをもたらしました。
コンチェルト。その個性をひとことで表わせば、それはまさにヨーロピアン・テイストです。コンチェルトの開発は、スタート当初から英国オースチン・ローバーグループとの親密なパートナーシップのもとに行われてきました。この事実が示すように、コンチェルトには、本物を大切にする豊かなクルマ文化を育んできたヨーロッパ人のクルマづくりの哲学、美意識、感性が、確かな血筋として脈々と息づいています。その6ライトのスタイリングに、仕立ての良いインテリアのフィーリングに、しっかりとしたシートのつくりに…。ヨーロッパ車的な味わいが色濃く映しだされたコンチェルト。これこそ、ホンダのハイテクノロジーと伝統的なヨーロッパの人々の考えが融合した、まさに新しいセダンです。



← 前のページへ --- 目次へ --- 次のページへ →